期待以上の面白さ!公開済みのサスペンス映画「ギルティ」
真夜中の緊急指令室、女性からの通報。解決の手掛かりは電話の声だけ…というデンマークの作品です
今回は配給会社ファントムフィルムさんのご好意で試写会に参加させてもらいました
はっきり言いますと、めちゃくちゃ面白かったです!!!
このぺージではギルティのあらすじ、ネタバレ無し感想、キャストを紹介します
公開日になりましたらネタバレあり感想を追記します
→ネタバレあり感想追記済み
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タイトル | ギルティ |
原題 | Den skyldige |
上映時間 | 88分 |
公開年 | 2019年 |
製作国 | デンマーク |
オススメ度 | ★★★★☆ |
第34回サンダンス映画祭で観客賞を受賞!
ギルティのあらすじ
緊急通報指令室のオペレーターであるアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は、ある事件をきっかけに警察官としての一線を退き、交通事故による緊急搬送を遠隔手配するなど、些細な事件に応対する日々が続いていた。
そんなある日、一本の通報を受ける。
それは今まさに誘拐されているという女性自身からの通報だった。
彼に与えられた事件解決の手段は”電話”だけ。
車の発車音、女性の怯える声、犯人の息遣い、雨の音、ワイパーのこすれる音、すすり泣く声。微かに聞こえる音だけを手がかりに、“見えない”事件を解決することはできるのか―
ギルティの感想-ネタバレなし
緊急指令室の映画といえば、ハルベリーの「ザコール」が有名ですよね
誘拐された少女を、緊急指令室のオペレーターが救うというストーリーで、午後ローでたまに放送されています
ザ・コールは主人公が緊急指令室を出て、誘拐犯と対峙しますが本作は違います
スクリーンは常に緊急指令室に居る男たち(しかもイケオジ)か、PC画面を映しており、外の様子は全く分かりません
緊急通報から聞こえてくるのはドラッグでパニクる男や、風俗街で強盗にあった男の助けなど
主人公はそんな通報に嫌々ながら対処します
すると一つの通報が入るのです
最初はイタズラ電話かと思ったけれど、そうではないようで…
上映開始から終了まで目も耳も離せない展開が続きます
テイストとしては映画「エスター」「アイデンティティ」「ミスト」に近いサスペンス映画です
推理物が大好きな私なので、めちゃくちゃ頭を使って、想像しながら鑑賞していたのですが、4割は想像通りの展開。6割は想像以上の展開でした!
個人的に、こんなに「お願いだから」「頼むから!」と祈る映画は初めてです
たぶん観客のほとんどが事件について「頼むから!」と祈っていたと思います
こうなって欲しくないという願い、こうなって欲しいという願いを込めながら鑑賞していたのではないでしょうか
音だけで事件を解決するサスペンスというと、設定ありきというか、その設定だけに目がいきがちですが、実際はストーリーもめっちゃ面白かったです
一人芝居の映画は苦手なので、途中で飽きるかもと心配していたのですが杞憂でしたね
目に映る物、音に集中していたので退屈なシーンなんて1分もありませんでした
上映時間も88分と短いくらいですし、結構サクっと見れちゃいます
ただし内容はサクっとはいきません
元気な時に見ると疲れそうだし、元気のない時に見たい内容でもないというか
それでももう1回は見たい映画です
2回目はまた違った景色で本作を鑑賞できそうです
最後に、映画ギルティを見るうえで以下の問いをぜひ覚えておいてください
- その行動は正しいのか?
- その言葉は正しいのか?
- なぜそんなことをするのか?
- タイトルのギルティはどんな意味か?
誰が、何を、と制限をかけると想像力が狭まるので言いませんが、この4つを問いかけながら鑑賞するとより映画を楽しめると思います!
ギルティのラスト(ネタバレあり)
ここからはネタバレありとなります
主人公は誘拐された女性の情報を掴み、家に電話をかける
電話に出たのは女の子で、赤ん坊の弟と置いてけぼりにされていた
主人公は弟の側にいるように指示し、誘拐犯の情報を集める
なんと誘拐犯は女性の夫だった!しかも前科があるらしい…
主人公は誘拐犯を捕まえる為に、さらに情報を集める
すると女の子の元に急行した警察官から驚くべき真実を聞かされる
赤ん坊がズタボロになり殺され、女の子の手は血まみれになっていたのだ
主人公が弟の側にいなさいと指示したせいで、少女はとんでもないものを見ることになってしまった
怒り狂った主人公は誘拐犯に「加害者め」と怒鳴り散らす
しかし誘拐された女性と話していくうちに、さらに恐ろしい真実を知る
実は赤ん坊の腹を裂いたのは誘拐された女性本人だった
精神が病んでおり、自分が何をしたのか理解していなかった
そして誘拐犯である夫は精神病院に彼女を連れて行こうとしていたのだ
(警察に通報しても信じて貰えないと思ったそう)
真実に絶望した主人公
スキをついて誘拐犯の車から逃走する女性は、鉄橋に上る
主人公は女性の自殺を止めようと自分の話をする
しかし電話は途切れる
ラスト、女性は自殺したと思いきや、きちんと警察に保護されていた
主人公は複雑な表情を浮かべで緊急指令室を出るのだった…
赤ん坊は殺されるし、女の子は死体を見ちゃうし
でも女性は救われたし、誘拐犯である夫の誤解も解けた
主人公アスガーの過去話絡まって、救いと絶望が折り重なる映画です
こういう鬱っぽい映画は好きなので、観終わったあと面白い!となりましたし今でもそう思っていますが人に進めるのは結構勇気がいります
一筋縄ではいかない映画だからこそ面白いんですけどね!
ちなみにアスガーが女の子に「弟の側で警官を待っていて」というシーンで、ああもう弟死んでるなと分かりました
でもその後、予想が当たり嬉しいような、嬉しくないような、結構複雑な気分になりました…
母親が精神病というのは(多分)ふせんもなかったし分かりませんでした
想像力豊かな人、暗い映画が好きな人は展開やストーリーを予想できかもしれませんが、それでも驚きありで面白い映画でした
ギルティのキャスト
監督 | グスタフ・モーラー |
製作 | リナ・フリント |
脚本 | グスタフ・モーラー エミール・ナイガード・アルベルトセン |
製作総指揮 | ヘンリク・ツェイン |
アスガー・ホルム(主人公) | ヤコブ・セーダーグレン |
イーベン(事件関係者) | イェシカ・ディナウエ |
ミケル(事件関係者) | ヨハン・オルセン |
ラシッド(相棒) | オマール・シャガウィー |
緊急指令室にいる脇役のオジさんたちが結構かっこ良かったです
イケオジ大好きな私としては、主人公の斜め前に居る白髪の方が好きです…
まとめ
2019年、さっそくのベスト10入り確実の映画に出会えました!
鑑賞できる映画館は限られていますが、ぜひ足を運んで欲しいサスペンス映画です
この面白さは映画でしか表現できません!!
緊急指令室で少女を救え!映画「ザ・コール」もおすすめ
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