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映画「ガラスの城の約束」毒親からの逃避と愛情!あらすじ、感想‐ネタバレあり

自由の名の元に子供たちを束縛するいわゆる毒親と、逞しく成長した子供たちの実話物語『ガラスの城の約束』

映画的に演出されたラストではあるものの、見る人によってはかなり心を揺さぶられる作品です

鑑賞後はきっと自分と両親との関係を見つめ直すことになります…

キャストは「ルーム」「キャプテン・マーベル」のブリー・ラーソン、「ハンソロ」「スリービルボード」のウッディ・ハレルソンなど

このぺージでは「ガラスの城の約束」のあらすじ、感想、キャストを紹介します

公開は 2019年6月14日(金)

ファントムフィルムさんのご好意で鑑賞しました。ありがとうございます!

ガラスの城の約束映画情報

タイトルガラスの城の約束
英題THE GLASS CASTLE
上映時間127分
日本での公開年2019年
製作国アメリカ
オススメ度[jinstar3.5 color=”#ffc32c” size=”16px”]

 

原作は「ガラスの城の子どもたち」

ガラスの城の約束のあらすじ

人気コラムニストのジャネットは、恋人との婚約も決まり、順風満帆な日々を送っていたが、ある日、ホームレスになっていた父親のレックスと再会する

かつて家族のために「ガラスの城」を建てるという夢をもっていた父レックスは、仕事がうまくいかなくなり、次第に酒の量が増え、家で暴れるようになっていった

高校生になったジャネットは大学進学を機にニューヨークへ旅立ち、親との関係を絶とうとするが両親の影は中々消えない…

さらに両親は今のジャネットは違う価値観に汚染されていると言う

ガラスの城の約束のラスト

父が危篤状態になり、ジャネットは父を受け入れ会うことに

父はジャネットの事を愛しており、その事実も受け入れたジャネットは煌びやかで金持ちのマンションを出て自分らしい場所で暮らすことにした

その後は姉弟や母親と笑顔の日々を過ごすのだった

ガラスの城の約束の感想-ネタバレあり

毒親だけど、愛している。2つの感情に胸が痛む映画だった

両親との関係というのは人それぞれ違います

ステレオタイプ的なことは言いたくないので、ここでは私の家族の話を交えつつ本作の感想を述べます

私の両親は共働きで、忙しい時も私が病気の時も私も深く愛してくれました

旅行に連れて行ってくれたり、忙しいのに家事を怠けなかったり、欲しい物は適切な頻度で買ってくれる、それはもう素晴らしい親です

でももちろん嫌いな部分もあります

例えば父は酒飲みだし、短気で怒ると超怖い
車のスピードを出しまくったり、割とまじで怖いです

まあ人間なので欠点は少なからずあるでしょう

両親は完璧な人間じゃないけれど、でも常にいい両親であろうと努力しています

そんな人たちの元で養育された私にとって、本作の家族関係はとうてい受け入れられるものではありませんでした

主人公ジャネットは父親の支配から逃れようと母親に助けを求めますが、母親は既に病んでいるような言動を取っており「離婚はしない」と言い切ります

父親は自由であることに価値を見出していますが、普通の教育、適切な医療を受ける機会を奪っており、むしろ子供たちを支配しています

だからジャネットは子供たちで自立しようと努力を始める

そんな状況から抜け出したジャネットは父親と絶縁しますが、父の危篤状態を機に和解

家族の愛情を再び分かち合います

毒親についての知識はありませんし、そういう環境にいる友人もいませんが、ジャネットは憎しみと愛情がせめぎあって葛藤しているように見えました

火傷をした私を病院から連れ出した悪い父親
火傷をした醜い肌を個性と言ってくれた父親

私が頑張ってためたお金を盗んだ父親
学費に困っていた私を助けてくれた父親

いい面と悪い面どちらも知っているから憎み続けることもできないし、愛し続けることもできない

そういう環境の人って少なくないと思うので、まあ色々考えてしまって鑑賞中は泣きそうになりました

親と確執がある、毒親を持っている人が本作を見ればもしかしたら救いになるかもしれないし、虚構の花畑映画に思えるかもしれない

誰がどんな感想を抱くのか正直まったく想像できないので、本作を色んな人にはおすすめできません

しかし届くべき人に届いて欲しい映画だなと思います

親からの愛情、優しさが大きすぎて苦しい




またまた私の話をしますが、私の両親は人間的に優れており優しい人たちです

例えば私が精神的に参って高校に行けなくなった時もカウンセリングに連れて行ってくれましたし、大学の費用だけでなく毎月の仕送りも怠りません

「健康でいてくれたらそれでいい」と就職をしなかった私を怒ることもありませんでした

過保護すぎる面もありますが、今は私がちゃんと自立できるように(適度に)支えてくれます

両親の愛情や優しさはあまりにも大きいです

対して私は25になっても親に甘えており、不安症を理由にバイトすら始めようとしません

自分はダメな奴だと劣等感や嫉妬にまみれているくせに何も努力していません

両親は私の幸せを望んでいるのに、何もせず、ただこんなにも辛くなっている

ジャネットのような最悪な環境で育ち、親から精神的な虐待を受けている人もいるのに…

なんて、本作を見てから、親と自分の関係や自分のダメなことを色々考えちゃいました

困窮しているわけでもなく、優しい両親もいるのに、なんで自分はこんなに息苦しんだろう

たぶんその答えは本作以外の映画で見つかるような気がします

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ガラスの城の約束のキャスト




監督デスティン・ダニエル・クレットン
ジャネットブリー・ラーソン
レックスウディ・ハレルソン
ローズマリーナオミ・ワッツ
デヴィッドマックス・グリーンフィールド
ブライアンジョシュ・カラス
モーリーンブリジット・ランディ=ペイン
ローリ セーラ・スヌーク

子役の演技が凄い!!

まとめ

「ガラスの城の約束」のここに注目!

  • ブリーラーソンが豹変するシーン
  • ウディハレルソンの演技
  • あなたにとっての幸せとは何か?

両親と子供の関係を描いた映画「ガラスの城の約束」

おすすめする人を間違えるのが怖いので、○○に見て欲しいとは言いませんが、気になる人は劇場で見るといいでしょう