原題:The Visit 公開:2015年 上映時間:94分
傑作「シックスセンス」の監督がおくる、中途半端で予定調和なホラー映画!
見終わった後は消化不良間違いなし。
言いたい事がいっぱいあるので、一つずつ丁寧につっこんでいこうと思います。
あらすじ
仲良し姉弟が祖父母の家へ初訪問!
母と祖父母の確執を取り除くという目的があるよ。
何故か知らんがドキュメンタリー映画風にビデオを回しちゃう!
でも祖父はボケてるし、祖母は四つん這いで迫って来るしもう大変!
果たして姉弟の結末は!?
あらすじは大体こんな感じです。
有名な監督の作品なので、少し期待して見たのですが、見事に裏切られました!
まずね、開始早々ハンディカメラで撮影された姉弟の母が映るんですね。
そこでもう、あー…ってなりますね。
なんでハンディカメラなんだ。
どうしてドキュメンタリー風にしてるんだ。
ドキュメンタリー風に撮影されたホラー映画ってほんと多いよね。
調べてみると本作はどうやら「パラノーマル・アクティビティ」のプロデューサーと作ったとか。
今年は「パラノーマル・アクティビティ5」も公開するし、ほんとこれしか能がないのかな。
ドキュメンタリー風にしてリアリティーを出したいのでしょうか?でもホラーってだけでリアリティーありませんからね。
ハンディカメラでの撮影は序盤だけかなと思ったら、最後までこんな感じなんですよね。
ジジイババアが襲ってくるのにカメラだけは手放さない姉弟。
カメラなんかいらねーよ!
ババアが髪を振り乱しながら四つん這いで迫って来てるんだよ!
早く逃げろよ!
最初から最後まで、ハンディカメラ特有のブレと画面の狭さが付きまといます。
酔う人はいないと思いますが、見辛さにイラつく人は居るかもしれません。
しかし、映画で一番肝心なのはジジイババアです。
せっかく一週間お泊りにきたのに、姉弟は恐怖体験をしてしまいます。
夜中にババアが吐いたり、裸で壁を引っ掻いたり、家中を走り回ったり、包丁持ってうろついたり…!
ジジイは見ず知らずの人に殴りかかるし、オムツを鶏小屋に溜め込んでるし。
こんな奴らと一週間も過ごすなんて、私は嫌です。実の祖父母だろうが、美味しいお菓子を焼いてくれるだとか関係ありません。
すぐに家に帰ります。
しかし!!
姉の方が「ジジイババアなんてあんなものよ、避けたら可哀想だわ」とか余計なことを言います。
いやいやいや!
徘徊したり、四つん這いになるジジイババアは居るかもしれませんが、
みんながみんなそうじゃないから!
姉は頭が良いのか、少し痛くてワガママな子でもあるのです。
感想 これだけは言わせて!
いらない設定が多すぎる。
姉が鏡苦手だとか、弟が潔癖症とか。
みんな心に闇を抱えていると言いたいのでしょうか?
闇を克服して、非現実の中で成長していく子供を描きたいのでしょうか?
深いテーマを持たせたいならもっと丁寧に作ってよと思うのです。
むしろこれらの設定が無ければ、もっと子供達に感情移入して、一緒に恐がることが出来たのになー。
ラスト
実はジジイババアは本当の祖父母では無かった!
近くの精神病院から逃走した夫婦が成りすましていたのだ!
映画でよくあるヤツゥー!!
精神病患者を出しておけば、不可解なこと全て片付くと思ってんでしょうか。
さらに!
勘のいい人は、映画の中盤あたりでこの真相に気づきます。
あまり考えず視聴していた私でも、気づきました。
だからあんまり怖くなかったんですよ、この映画。
ただ気味が悪いだけで、ちょっと驚くだけで、身の毛のよだつ怖さなんてありませんでした。
かと言って笑えるわけでもないのです。
何もかもが中途半端。
当初は映画館で見る予定でしたが、見なくて良かった!
お金の無駄になるとこでした。
キャスト(吹き替え)
監督:M・ナイト・シャラマン
ベッカ – オリビア・デヨング(清水理沙)
タイラー – エド・オクセンボールド(河杉貴志)
ママ – キャスリン・ハーン(久行敬子)
祖母 – ディアナ・デュナガン((野村須磨子)
祖父 – ピーター・マクロビー(側見民雄)
まとめ
同監督の名作「シックスセンス」は面白いよ!
あとポスターに書いてる3つの約束ですが、映画の中ではまったく言及されてませんからね。
あなたは絶対その約束を破ることになるとか、ちょっと何言ってるか分からないです。