原題:The Ward 公開年:2011年 上映時間:89分
ジョン・カーペンター監督によるサイコホラー映画。R15です。
ホラー映画にはお馴染みのよくある展開続きで、感動はしません。
ただ雰囲気、描写は怖いので子供やホラー映画慣れしていない人は漏らすかもしれないです。
ちなみに私は漏らしてないけど、怖すぎて画面を直視できませんでした。
あらすじ
1959年、身に覚えのない放火の罪で精神病棟に送られた20歳のクリステンは、初日の夜から人の気配を感じ不安を覚える。
そこでは同年代の少女ばかりが隔離されていた。
自分が狂人だとは認めないクリステンだったが、彼女がやったとされる放火を目撃したことと自分の名前以外、一切の記憶を失っていることに気付き……。
精神病棟ってホラー映画、ホラーゲームにはよくある舞台ですよね。
もうその言葉だけで、期待と恐怖が入り混じります。
見るからに正気ではない四人の女性と共に過ごすクリステンは、さぞかし怖くて嫌だったでしょう。
そもそも身に覚えのない放火の犯人として病院に入れられるし。
友達になった四人の女性、アイリスは目ん玉をピックでぶっさされて死に、サラは電気ショックで殺され、エミリーは首を切られ、ゾーイは貨物エレベータ内で怪しい人物に殺されて…。
もう主人公のクリステンは踏んだり蹴ったりですわ。
四人の女性が殺されるシーンはグロテスクで、精神的に憂鬱になります。
心が弱い方、精神的に参ってる方は気分が悪くなる恐れがあるので注意です。
オチ
四人の女性と主人公のクリステンは、アリスという少女がつくりだした妄想の人物だった!
監禁虐待された過去を持つアリスは、そのトラウマからいくつかの人格を形成していたんですね。いわゆら多重人格ってやつです。
ドクターはその人格を統合(殺す)治療を行っていたのでした。
主人公と思われたクリステンも、アリスの人格の一つに過ぎないので、最後に窓から落ちて死んでしまうのです。
しかし!!
多重人格が治ったアリスが退院する時、鏡の奥から消えたはずのクリステンがバッ!!と出てくるのです。
もう映画も終わりかー、こんなオチだったのかーと気を抜いた時に来る最後の脅かしは非常にビックリします。
予想していても、ぎゃっ!となるかもしれません。
結局人格の統合は失敗してしまい、アリスは副人格のクリステンに乗っ取られてしまった…という終わり方ですが、私は好きですよ、この終わり。
恐怖は終わっていなかったんだ、ならアリスが元に戻ったと思っている家族やドクターはこれからどうなるのか?なんて疑問が余韻と共に生まれるのです。
映画「アイデンティティ」のぱくり?
本作は映画「アイデンティティ 」と似ている箇所がいくつかあります。
なのでアイデンティティを知っている人は既視感を覚えるかもしれません。
しかし本作は真人格ではなく、副人格にスポットを当てているので、「アイデンティティ」とはまた違った楽しみが生まれていると思います。
ちなみにザウォード感染病棟とはなんの関係もありません!!!
好きなシーン
とくには無いけれど、俳優のジャレッド・ハリスが好きなので、彼が登場するシーンはだいたい3回見ました。
怖いシーンは目を背けていたのであまり覚えてないです…。
まとめ
アイリス、サラ、エミリー、ゾーイのキャラクターがいい!!
上記のダンスシーンもそれぞれ特徴がある踊り方で、見ていて面白かったです。