原題:An Education 公開:2010年 上映時間:95分
17歳の肖像は ファッションが素敵な〇〇映画です。
パリの街並みはとても美しいですが、フラストレーションが溜まる人は溜まる内容となっています。
このページでは17歳の肖像のあらすじ、感想、サントラ曲について紹介しています。
17歳の肖像のあらすじ
1961年、16歳のジェニー(キャリー・マリガン)は、ロンドン郊外の街で平凡で退屈な日々を送っていました。
父は成績優秀な娘をオックスフォード大学に進学させようと躍起になり、彼女はそのことに反発を覚えています。
そんなある日、彼女はデイヴィッドという年上の男性と出会うのです…。
17歳の肖像の感想
いやー羨ましいですね。しかもこの紳士、お金持ちで頭もよく、芸術への造詣も深いです。
なんて素敵な男性でしょう。
女子高生のジェニーはありきたりで平凡な学校生活に飽き飽きしていたこともあって、デイヴィットに魅かれていきます。
思春期というのは社会のことをちょっと分かっているだけで、もう世界は退屈だときめてかかる時期でもあると思います。
そこで登場するのが知的で優しい英国紳士。
男を知らない女子高生ならもちろん惚れてまうやろっ!!ってくらい、デイヴィットは素敵な男です。
ジェニーの母親にも「お姉さんですか?」なんて言ったり、すごく社交的で人脈も広い。友達もお金持ちで、優雅な生活を送っています。
そしてジェニーは「教科書だけで人生は学べない」「高校よりも楽しいことがしたいわ!」ということで学校をやめます。
もう一度言います。学校をやめます。
ばか!オックスフォード大学を目指すほど頭がいいのに、高校までやめるなんて!
大学進学もジェニー自身が望んでいるというより、親の強い勧めなんですけどね。
いくらなんでも止めなくてもいいのに、ジェニーは学校生活ではなく、好きな男性との優雅で刺激的な日常を選んでしまいます。
瞬間瞬間を生きる高校生!って感じ。
ジェニーはデイヴィットと共に「楽しい人生」を追求するのです。
そして初めてのエッチをし、「案外あっけないものね」なんてタバコをふかします。
しかし!!
紳士なデイヴィットの化けの皮が徐々にはがれていきます。
このダメ男!
最初は優しくて紳士なデイヴィットでしたが、友達の美術商といると少年みたいな感じではしゃぎまくりです。
それはいいのですが、なんではしゃいでいるのか、ジェニーには言いません。
ある屋敷を訪ねた時はジェニーの腕を乱暴につかみ、逃げるように車を走らせます。
そこでジェニーは気づくのです。
デイヴィットが美術品を盗んで売りさばく最低男だと!
でも、ジェニーは彼が好きなんです。大好きなんです。
そしてデイヴィットはジェニーに「結婚しよう」とプロポーズするのです。
素敵ですね
しかし驚くなかれ。
デイヴィットにはもっと大きな秘密があったのです。
デイヴィットの秘密
それは彼が既婚者だということ。
もう一度言います。
彼には妻と子供がいるのです。
それなのに、ジェニーに結婚を申し込んだのです。
この最低男!意味が分かりません。
ジェニーは「両親の前で説明して!できるよね?」とデイヴィットに頼みますが、デイヴィットは車でブーーっと逃げてしまいます。
この最低男!弄んだな!
ジェニーはショックのあまり泣きじゃくり、そして自分が犯した過ちに気づくのです。
そのあと、デイヴィットとの家に行くと、奥さんが出てきます。
そして奥さんはジェニーに言うのです。
「あの人またやったの?」と。
一度や二度じゃないんですね。ゲスの極み過ぎますよ。
ジェニーはもうキッパリと男のことを諦めます。
仕返しとかすればいいのにね。それよりも大事なことに気づきます。
そうだ学校!
ということで、おませさんなジェニーは復学をお願いします。
「私って落ちぶれた女性よね」なんて言いながら。
恋をしたから、愛を知ったから、過ちを犯したから、ジェニーは一つ大人になったのです。失敗から学んだ、とも言えるでしょう。
原題 An Educationは教育という意味ですが、一連の出来事でジェニーは様々なことを学んだと思います。大人の汚さといった知りたくなかったことまで。
それにしてもジェニー、おませさんというか、大人びてますね。
もうちょい子供らしくてもいいんじゃないかと思いますが。
達観しているところは女子高生らしいと言えばらしいですけどね。
教育パパ
お父さんは口酸っぱく「大学へ行け」「オックスフォード大学だ」といいます。
ジェニーはそんな父に嫌気がさしていたので、デイヴィットとの自由な生活におぼれてしまったのです。
でもデイヴィットが既婚者だと知って、お父さんもショックを受けます。
最低男だと見抜けなかったことを後悔します。
さらにジェニーに厳しくしていたのは、自分のようになって欲しくなかったから、なんですね。
その父の思いを知ったジェニーは、涙を流し、また一つ愛を知るのです。
「17歳の肖像」を見ていると、いろんな愛に触れられるような気がします。
ラスト
ジェニーはオックスフォード大学に進学します。
良かったねジェニー!
クズ男がどうなったかはわかりません。
キモイシーン
デイヴィットはベットの上で、ジェニーを「ミニーマウス」と呼びます。
気持ち悪いですね。
そのシーンでドン引きしてしまう観客も多いんじゃないでしょうか。
サントラ曲
とても素晴らしいです。特にエンディングのsomke without fireが素敵!
パリの夜を散歩しながら聞きたい、おしゃれな曲がいっぱいです。
映画の内容にあった歌詞でもあるので、聞き惚れちゃいます。
Duffy – Smoke Without Fire (An Education – OST)
キャスト
監督:ロネ・シェルフィグ
ジェニー・メラー キャリー・マリガン 勝島乙江
デイヴィッド・ゴールドマン ピーター・サースガード 村治学
ダニー ドミニク・クーパー 佐藤せつじ
ヘレン ロザムンド・パイク 松谷彼哉
ウォルターズ校長 エマ・トンプソン 幸田直子
まとめ
不倫ダメ、ゼッタイ。
恋した後で実は既婚者なんだと知るのはとても辛いですよ。
恋する前なら「ああ奥さんいるのね」で終わるのに。
好きにさせといて秘密を暴露するのは卑怯者がする事です。
デイヴィットは妻子の存在を隠し、バレたら逃げ出すクソ男です。でも彼に罰は下りません。
17歳の肖像の主人公はあくまでジェニーなのです。
見る人によっては、ただただ最低なキモ男が出てくる胸糞映画でしか無いでしょう。