大嵐に飲まれる漁船員を描いた自然系パニック映画「パーフェクトストーム」
実話を元にした小説が原作だが、原作に忠実過ぎて救いがない。
映像はすごいリアル!映像は!
主演はオーシャンズシリーズのジョージ・クルーニーです。
パーフェクト ストームのあらすじ
マサチューセッツ州にメカジキ漁船 – アンドレア・ゲイル号 – が到着した。不漁に悩む船長のビリーは、戻ったばかりの仲間達を説き伏せて再び漁に出る。
そして期待通りの大収穫を収めたが、船内の製氷機が故障するというアクシデントが発生する。
さらに嵐とハリケーンが融合したパーフェクトストームが発生!
気象図で天候を予測したリンダはビリーに警告を与えたが、遅かった。
ビリーらクルーは、必死に大嵐と戦い、一度は最悪の状況から脱したかに見えた。
しかし容赦のない大波が再び迫り、船を飲み込んでしまう。
よくある自然パニック映画ですね。
舞台は大海原、主役は漁船員。
この手の映画は、
ラストはどうなるの!?嵐は大丈夫なの!?と見ていてドキドキしますね。
B級映画なのか?という疑問も沸くでしょうが、B級の枠に入れるほど「チープ」ではありません。
荒れる海の映像は圧巻ですよ。
製作当時は難しいとされていたCGによる波の表現には、デジタル視覚効果アーティストとしてマシ・オカが関わっているとか。
マシ・オカさんすごい俳優だとは思っていたけれど、元はデジタルアーティストだったんですね。すごいです!
同じ2000年に作られたB級映画「オクトパス」なんか、くそCGで萎えますからね。
それに比べれば「パーフェクトストーム」は映像技術においてはA級映画と言っていいんじゃないでしょうか。
ストーリーは事実に基づいているので、船内で出産したり、人面魚が襲ってきたり、そんな展開は一切ありません。
自然パニック映画なので、奇抜さは要らない気もします。
映画は130分と長いですが、最後はどうなるんだろう?というワクワクを引きずることができれば、飽きずに視聴できるのではないでしょうか。
ネタバレラスト
全員死にます。
アメリカ映画っぽくないなー。
救いがないときは、ほんと救いがないラストにしますよね。映画「ミスト」みたいに。
せめて一人くらいは助かって欲しかった…。
大嵐と戦う人間の強さ、自然の驚異、人間ドラマ、命のはかなさをもっと丁寧に描いていたら、もっと見応えがあって心に残る自然パニック映画になっていたでしょう。
男たちが嵐に飲まれて死んじゃった…、家族は泣きくれる…、というラストだと、なんというか悲しいですよ…。
世界仰天ニュースやアンビリーバボーの救いのない海難特集を見たような気持になってしまいます。
実話のラスト
実際のアンドレア・ゲイル号が残した最後の交信は、巨大な波が向かってきたことを知らせるものでした。
その後の捜索では、非常用位置指示無線標識装置(EPIRB)、空の救命ボート、燃料タンクなどが見つかっただけで、船体も乗組員も発見されなかったそうです。
パーフェクト ストームのキャスト
- ジョージクルーニー
- マークウォルバーグ
- ジョン・C・ライリー
- ウィリアム・フィクナー
- ダイアン・レイン
有名なキャストばかりです。
でもジョージ・クルーニーである必要はあったんですかね。
確かに髭の生えた顔は漁師っぽいですが。
まとめ
海の脅威。たかが映像だがそれでも恐ろしい。
鑑賞後泣いてしまった、という人も居るとか。