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映画「残穢」超怖い日本製ホラー!あらすじ、感想、ネタバレあり

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公開:2016  上映時間:107分 原作:小野不由美「残穢」

いやー、怖かった!日本ホラー独特のじめっとした陰鬱な雰囲気が終始漂っていて、背筋がぞくっとしましたよ。

アメリカンホラーのように「ワッ!」と音で驚かすようなシーンは少なく、引き付けて引き付けてぞわっと鳥肌が立つような事実を突きつける、その不気味さが良かったです。

物語の内容自体も日本人向けで面白かったです!

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あらすじ

ミステリー小説家である私(竹内結子)に、読者の女子大生・久保さん(橋本愛)から自分が住んでいる部屋で変な音がするという手紙が届く。

早速二人で調べてみると、そのマンションに以前住んでいた人々が自殺や心中、殺人などの事件を起こしていたことが判明。

久保さんの部屋で生じる音の正体、そして一連の事件の謎について調査していくうちに、予想もしなかった事実がわかる……。

過去へ、過去へと遡り、つながる事件。

ホラーですがサスペンス要素もありました。

残穢

首を吊った女性の着物が擦れる音、床下から聞こえる赤ん坊の声、沸いて出てくる赤ん坊の顔、精神病患者を自宅にて隔離する座敷牢、一家惨殺事件、炭鉱事故…。

気味の悪い話が、私(竹内結子)の淡々とした口調で語られるのですが、それがなんとも不気味です。

特にゾワっとしたのが、精神病患者を自宅にて面倒を見る「座敷牢」という昔の習慣についてのシーンです。その様子を写した写真がチラっと出るのですが、見てはいけない物を見てしまった感覚に襲われました…。

自分になにか憑いてしまったんじゃないか…、そう思わせるのです。

またその昔、炭鉱で火事があった時、入り口を塞いで酸素を取り込めないようにして鎮火するという話も怖かったです。中で作業をしていた人をそのままに、入り口を塞ぐのです。当時はそれが火事に対する最善策だったとか…。

簡単に言えば、

その炭鉱で殺された人々の怨念が現在も続き、色んな人に恐怖をもたらしている…というお話の映画ですが…。

 とにかく精神的にゾクゾクする!!

「聞いても祟られる、話しても祟られる」とい噂が、最後の最後に、本当になるというオチも素晴らしいですね。

ただ炭鉱で焼け死んだまっ黒焦げのCG人間に襲われる、というのはちょっぴりチープなシーンでしたけど。

それでも全体的にいい出来に仕上がっている映画だと思います。

 

結局はなんなの?テーマは?

穢れですよ、穢れ。

その土地に残る呪いや、怨念に触れることで穢れてしまう。穢れは話したり、聞いたりすることで連鎖していく。

だからこの映画をみたアナタも、穢れに触れてしまったかもしれない…。

ってことです。

ね、怖いでしょ?なんて魂胆が見え見えでしたけど。

世にも奇妙な物語?

世にも奇妙な物語の長編、と言えば分かりやすいでしょうか。

しかしテレビ番組よりお金がかかっていますし、原作本は高い評価を得ているホラー小説ですから、完成度は高いです。

107分という時間も長くもなく、短くもないので、サッパリ見れますよ。

最後のどに引っかかるものはありますけどね。

キャスト

出演者はみないい演技でした。棒読みな人、明らかに浮いた人は居なかったんじゃないでしょうか。

竹内結子はちょっと暗い美人なおばさん小説家でしたし、橋本愛もいい具合に可愛かったです。ちょっとチャライ作家、佐々木蔵之介も役にはまってました。

それぞれの役者さんがいい具合に映画を良いものにしていました。

原作本

小野不由美による原作小説「残穢」はさらに怖いらしいです…。

小説ですから読者の想像力にもよるんでしょうけど。

赤ちゃんの頭が床から湧いて出るとか、産んだ子供を床下に捨てるとか。

確かになんの視覚情報も与えられず、ゼロから想像する方が怖いかもしれないですね。

映画を気に入った、ホラー小説は好きだ、という方にはぜひ原作本もオススメします!

まとめ

邦画ホラーってたまに見ると面白い!!

見終わったあとも続くゾクゾク感、たまらないです。

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