もし自分が癌になり、余命宣告をされたら。
どんな生き方をするだろう?どんな風に人生を終わりたいだろう?
本作は自分のこれからの生き方について考えさせられる、ラブストーリー・人生ドラマ映画です。
このページではあらすじ、感想、キャスト、原題の意味について紹介しています。
映画「悲しみが乾くまで」ベニチオデルトロがセクシー!あらすじ、ネタバレ感想死ぬまでにしたい10のことのあらすじ
23歳のアンは、母親の家の裏庭にあるトレーラーハウスで失業中の夫と幼い2人の娘と暮らし、時間に追われる忙しい毎日を送っていた。
だがある日、彼女は突然腹痛に襲われて病院に運ばれる。そして検査の結果、医師から余命2ヵ月の宣告を受ける。若さのせいでガンの進行が早く、すでに全身に転移してしまっていた。
アンはこのことを誰にも打ち明けないと決意し、ノートに死ぬまでにしたいことを書き出していった。それはちょうど10項目になった。その日から、彼女はその秘密のリストを一つずつ実行していく…。
簡単に言えば、
癌になり余命2ヶ月を宣告された女性が、死ぬまでにしたい事をノートに書いていく、
というストーリーです。
奇跡が起こり癌が消える!そんなハッピーな展開はありません。
主人公のアンは23という若さで、子供を残し死んでしまいます。
でも二ヶ月後死ぬからって、悲しみに泣いて過ごすわけではありません。
アンはやりたい事、やらなければならないことをノートに書き出して行きます。
そのシーンが結構好きです。
ノートに書いた文字が字幕のように画面に出るのですが、その字がかわいいです。
インタビュー形式でドキュメンタリーっぽく演出することも出来たと思うんです。
でもそんな事をせず、可愛くポップな演出をたまに入れることで硬くない映画に仕上がっています。
だから 病気、死というテーマがあるけれど、おもーくつらーい映画にはならず、多くの人に気軽に鑑賞できるようになってます。
リスト
- 娘たちに毎日愛していると言う
- 娘たちの気に入る新しいママを見つける
- 娘たちが18歳になるまで毎年贈る誕生日のメッセージを録音する
- 家族とビーチに行く
- 好きなだけお酒と煙草を楽しむ
- 思っていることを話す
- 夫以外の男の人と付き合ってみる
- 誰かが私と恋に落ちるよう誘惑する
- 頬の感触と好きな曲だけしか覚えていない刑務所のパパに会いに行く
- 爪とヘアスタイルを変える
夫以外の男と恋に落ちる、このやりたい事はやはり賛否両論あるようです。まぁ、浮気はもちろんダメですよ。死ぬからって何してもいいわけではありません。
しかし、夫以外の男を知らない、夫には絶対バレないという状態ですし、最後くらいまた女として生きたいという願望は理解できます。
でもねー、浮気相手の男はどうなるの。ただ身体だけの関係ってわけではなく、多少心が通ってしまっているので、男の方が少し可哀想です。
それから夫に新しい奥さんを見つける、この選択はたぶん夫と子供を思ってのことでしょう。
愛する夫に、新しい女を見つけてくっ付ける、というのは中々できないですよ。私は嫌です。
でもアンは自分がいなくなった後のことも考えて行動しています。
それを自己満足と言えばそれまでです。アバズレ女と中傷する事もできます。しかしアンはまだ23という若い女の子です。
例えばアンが、子供や夫だけの事を考えて死ぬまでに尽力するという話だったら、それは綺麗事でしかありません。そんな綺麗な話、実話でだってありませんよ。それこそお涙頂戴映画みたいです。
あなたならどうするか?
本作の最大のメッセージです。
あなたがもし、余命宣告をされたら?何をする?
少し考えてみて、という制作者側の問いかけを随所に感じました。
まとめ(原題の意味)
原題の「My Life Without Me」を直訳すると私がいない私の人生。
自分の人生がどんなもので誰のものであるかは「私」が決める、という意味でしょうか。
人それぞれ解釈の違う原題ですね。