英題:Swing Girls 公開:2004年 上映時間:105分
田舎の女子高生がバンドを組んでジャズを演奏!
緑豊かな山形の景色、個性豊かな登場人物、みんなが一度は聞いたことあるジャズ音楽。
すべてがマッチしているので、いい映画に仕上がってます。
このぺージではあらすじ、感想、シーンごとに流れた曲、曲目も紹介します。
矢口監督による8月16日公開の最新作『ダンスウィズミー』のあらすじ、感想はこちらのページで紹介しています。
スウィングガールズのあらすじ
東北地方の山河高校の、落ちこぼれ学生だった友子ら13人の女子生徒は、夏休みの補習授業をサボるために、食中毒で入院した吹奏楽部のピンチヒッターに応募する。
唯一、食中毒を免れた気の弱い吹奏楽部員・拓雄の指導で、ビッグバンドジャズをはじめた友子らは、次第に演奏の楽しさに目覚め、ジャズにのめりこんでいく。
しかし、吹奏楽部員が退院して復帰したため、あえなくお払い箱になってしまう。
2学期になった友子らは、演奏の楽しさが忘れられず、バンドを結成し、楽器を買うためにアルバイトで費用を稼ぎ、失敗と成功を繰り返しながら、ビッグバンドジャズにのめりこんでいく。
スウィングガールズの感想
いやー、面白い。
登場する高校生のやりとり、動きがとにかく好きです。
ぽちゃっとした女子、おしゃれ大好き女子、やる気のない女子、弱気な男子…。
クラスにいるいる、こういう奴!がたくさん出てきます。
バンド楽しい、ジャズが好き!とはっきり言えないとろこもリアルな思春期高校生らしいです。
助っ人で入った吹奏楽部を追い出され、それでもやっぱりバンドを諦めきれず、自分たちでバイトをしてお金を調達し、中古の楽器を買う。そのパワーが羨ましくもありました。
バイト先のスーパーではボヤ騒ぎを起こすし。
かなり元気な女子高生たちですね。
ジャズに向ける心は真っすぐだし、練習だって必死にやります。
「めんどくせー」と言いつつも、何かに熱中したい、そんな思いを感じました。
だからこそ、ジャズと出会った彼女たちはとても生き生きし始めます。
そして最後にみんなでコンクールに出て、ジャズを演奏する場面は感動しました。音楽で一つになる。彼女たちの絆、音楽って楽しいんだ!という思いが伝わって来るシーンでした。
何か足りない…
注目すべきは彼女たちの演奏ではなく、物語です。
こんな練習をしたから上手になったよ、ジャズってこういう歴史があって、愛され続けているんだよ、という点に重きを置いているわけではないということですね。
食中毒で倒れる吹奏楽部、ジャズ大好きだけど、楽器は弾けない顧問の先生、いかにも草食系な男子。そこに面白さがあります。
気軽に見れる音楽青春映画としてはピカイチですよ!
でも名作というには、何か足りないんですよね…。
キャスト
上野樹里 | 鈴木友子(テナーサックス) |
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貫地谷しほり | 斉藤良江(トランペット) |
本仮屋ユイカ | 関口香織(トロンボーン) |
豊島由佳梨 | 田中直美(ドラムス) |
平岡祐太 | 中村拓雄(ピアノ) |
竹中直人 | 数学教師・小澤忠彦 |
白石美帆 | 音楽教師・伊丹弥生 |
高橋一生 | 吹奏楽部の男子生徒・部長 |
特に主役の上野樹里が明るく面白い女子高生を演じきってます。
多分、素で撮影を楽しんでるんじゃないかな。見る側にそう思わせる笑顔がいっぱいでした。
齋藤役の貫地谷しほり、関口役の本仮屋ユイカも可愛い!
平岡祐太も草食系男子っぽくて良かったです。最近流行ってる塩顏男性より全然かっこいいです。
劇中使用された曲
- A列車で行こう(ビリー・ストレイホーン、1941年)
- 故郷の空(スコットランド民謡) 信号のシーンでかかった曲!!
- メイク・ハー・マイン(ヒップスター・イメージ、1965年)スーパーでかかった曲!
- イン・ザ・ムード(ジョー・ガーランド)
- ムーンライト・セレナーデ(グレン・ミラー、1939年)
- メキシカン・フライヤー(ケン・ウッドマン、ピカデリー・ブラス、1965年)
- シング・シング・シング(ルイ・プリマ、1936年)
- アップタイト(スティーヴィー・ワンダー、1966年)
- アイーダ凱旋行進曲(ヴェルディ、1871年)
- オーバー・ザ・レインボー(ハロルド・アーレン映画「オズの魔法使い」より、1939年)
- キャラバンの到着(ミシェル・ルグラン、映画「ロシュフォールの恋人たち」より,1966年)
まとめ
「スウィングガールズ」は3年に1回は見てもいいかな!という青春映画です!