妻と別れ冴えない生活を送っていたおっさんが、人工知能に恋をし、付き合っちゃうキテレツストーリー!!
ジャンル的にはSFなのか、ラブストーリーなのか悩みます。
一人の男の悲しくてくだらない、でもちょっと考えさせられる映画です。
映像もポワポワしていて、綺麗でおしゃれ!!
人工知能に惚れたおっさんの結末は必見です
映画情報
タイトル:her/世界でひとつの彼女
原題:Her
公開:2013年
上映時間:120分
herのあらすじ
舞台は、近未来のロサンゼルス。セオドア・トゥオンブリーは相手に代わって想いを手紙に書く代筆ライターをしていた。
妻・キャサリンと別れて悲嘆に暮れていた彼はある日、人工知能型OS・サマンサを手に入れる。
生身の女性よりも、魅力的で人間らしいサマンサに、セオドアは惹かれていくのだった…。
確かに人工知能のサマンサちゃんは人間らしいです。
笑い方、喋り方は女性らしいですし、ユーモアのセンスもある。哲学的な考えも持っている。
別居中の奥さんとの離婚に踏ん切りが付けないセオドアを、励ましたりもします。
ある意味ですごく完璧です。でも、完璧すぎるんですよねー。
まあOSなので、人間を完全に理解できるわけではないんですが、感情を持っているようにも見えます。
でも感情ってなんなの?という話でもあります。
二人はおしゃべりをして仲を深めてきます。
身体に触れることはできませんが、互いの考えには触れることができます。
セオドアは肉体を持ち、仕事をしている普通のおっさんで。
サマンサちゃんは絶えずアップデートを繰り返す人工知能型OS。
声だけのやりとりは、遠距離恋愛中のカップルっぽいですね。
盛り上がる男女・・・
そして二人は盛り上がっちゃって、テレフォンセックスをしちゃいます。
ええーーー(゜-゜)!!
人工知能のくせに、サマンサちゃんやりおる。
セオドアはベッドの中でサマンサへの愛を語り、サマンサは「自分の肌を感じる」と言いながら「はあはあ」喘ぎます。
サマンサちゃん、やりおる。でもこんな人工知能は嫌だ!!
そもそも人工知能とのテレフォンセックスで、愛を感じるのでしょうか?満足できるのでしょうか?
私にはよく分かりません…。
感情を持つ人工知能
人工知能のサマンサちゃんは、本当に感情を持っているのでしょうか?
感情っぽい何かを、感情と思い込んでいるだけなのではないでしょうか?
しかし、サマンサちゃん、セオドアが元奥さんとご飯に行くと嫉妬しちゃいます。
「私には肉体がないから…」と。
あざとい女ですねー。
セオドアは「え?」と驚きますが、まんざらでもありません。
そしてここでサマンサちゃんはとんでもない提案をします。
人間とOSの恋の為のあるサービス
なんでも人間とOSのカップルのための、代理セックスサービスというものがあるらしいのです。
なんじゃそりゃ!!
肉体の無いサマンサちゃん、おっさんのセオドア、そこに金髪美女が割り込むという図です。
意味が分からない!
金髪美女は、二人の奇妙な関係が気になるから、交じりたいそうです。
セオドアは嫌々ながら、オーケーしてしまいます。
そしてやってきた金髪美女にイヤホンとマイクをして、声はサマンサ、身体はその女性と変な構図が生まれます。
しかしセオドアはしっくりこない。愛しているという言葉を囁いたとき、それは誰に向けたものなのか、分からなくなったのです。
すれ違った二人は距離を置きます。
AIサマンサの浮気!?
時間を置くことで再び二人は仲良くなり、旅行にも行ったりします。スマホにサマンサちゃんを入れて、カメラでその風景を見せてあげるのです。
しかし新たなOSが登場します。
彼は哲学に精通した人工知能型OS。
サマンサと彼は非言語でおしゃべり。
セオドアは置いてけぼりです…。
そしてある日セオドアは、ふと気づくのです。
「サマンサ、僕以外の人と同時に会話してる?」「ええ、8316人と」
周りを見渡せば、スマホに話しかける大勢の男性がいました。
「僕以外の人とも付き合っているのか?」「…600人と付き合っているわ」
「はあ!?イカれてるのか!」と怒るセオドア。
「進化だからどうしようもない」とサマンサ。
いやー、どっちもイカれてるんじゃないですか。
ラスト ・結末
進化を続けるOSグループはさらなる次元へいくため、pc内から消えてしまいます。サマンサは最後に言います。
「セオドア、あなたを愛している。でも無限に続く空間が私のいる世界なの」
最後はSFらしいですね。でも二人の愛は永遠に続きます、というエンディングじゃない点は好感が持てます。
同時に600人と付き合っているというのも面白かったです!
こんな人におすすめ!
ロボット、人工知能との恋愛を夢見ている。
哲学やSFが好き。
上記でも書きましたが、かなりアウトなシーンが多いので、子供には見せない方がいいです。カップルでの視聴もオススメしません。
キャスト
監督:スパイク・ジョーンズ
セオドア・トゥオンブリー – ホアキン・フェニックス(松本保典)
エイミー – エイミー・アダムス(園崎未恵)
キャサリン – ルーニー・マーラ(能登麻美子)
ブラインドデート – オリヴィア・ワイルド(よのひかり)
ポール – クリス・プラット(山岸治雄)
まとめ
オンリーワンで愛されたいなら、人間は人間に恋をしよう!
なんて思っちゃいました…
映画herは色遣いが独特なので、ぜひ「色」にも注目してみてください!