公開:2015年 上映時間:119分
「サマーウォーズ」「時をかける少女」の細田守監督の最新作!!
バケモノたちの世界にある都市・渋天街を舞台に親子の絆を描いた「新冒険活劇」となっています!!
宮崎あおい、広瀬すず、役所広司、大泉洋、リリー・フランキーなど有名俳優が声優を務めていることも話題となりましたね!
期待値が高かっただけに、評価が分かれる作品となりました。
あらすじ
人間界「渋谷」とバケモノ界「渋天街」は、交わることのない二つの世界。ある日、渋谷にいた少年が渋天街のバケモノ・熊徹に出会う。
少年は強くなるために渋天街で熊徹の弟子となり、熊徹は少年を九太と命名。
ある日、成長して渋谷へ戻った九太は、高校生の楓から新しい世界や価値観を吸収し、生きるべき世界を模索するように。
そんな中、両世界を巻き込む事件が起こり……。
人間界とバケモノ界をまたぐ壮大なストーリー!親子の絆!成長!バトル!
なんだか某ジャンプみたいな雰囲気になってますね。
しかし可愛らしいアニメーション、優しく人間味あふれる登場人物は細田守節全開って感じです。
内容も大人向けというより、中高生、小学生向けでしょうか。
人間の男の子、九太とバケモノ熊徹の絆、九太の成長は大人が見ても「面白い」となるかもしれません。
しかし子供のいないただの女子大生が見ると、エンタメアニメ映画に過ぎないんですね。
九太にも熊徹にも感情移入ができなかったので、外から暖かい目で見守ることしかできませんでした。
いえ、それでいいとも思うんですけど。
「サマーウォーズ」や「時をかける少女」のように、一緒にワクワクドキドキできるかなーという期待が大きすぎたのかもしれません…。
ラスト
九太と同じで、バケモノに育てられた人間が居ました。名前は一郎彦。しかし彼の心にはいつしか闇が芽生えてしまいます。
一郎彦は渋谷で暴れまくります。
このままでは渋谷が危ない!
ということで、熊徹は付喪神になり、九太とひとつになって、ともに戦うことに。
九太と熊徹のおかげで一郎彦の心の闇は消え、渋谷に平和が戻るのでした。
最後に九太はバケモノ界ではなく、人間界で生きることを決めます。
でも心には熊徹がいます。
九太は一人ではないのです。
わちゃわちゃしてる??
設定や登場人物を詰め込みすぎてごちゃごちゃしている、消火不良という声もありました。
確かに2時間のアニメ映画にしては色々やることが多いな九太という印象です。
稽古したり、勉強して大学行こうかなーとなったり、恋したり。
恋と言ってもほとんどサブストーリーですけどね。
若い子が見るとキュンキュンするんじゃないでしょうか。
登場人物や展開を削って、もっとスッキリした構成の方がもっと楽に見れたかもしれません。
やっぱり傑作は超えられない
前作「おおかみこどもの雨と雪」に続き本作でも脚本を担当している細田守監督。
正直お話を作るのは他の人にお願いした方がいいんじゃないかなーと思っています。
いえ、バカにしているわけではありません。
ただ「おおかみこどもの雨と雪」も個人的にはイマイチでした。
あまりに理想的過ぎる美人な母親とかね。
いねーよあんな女と思ってましたけど。
本作もこんな親子が理想だよねー、素晴らしい親子愛だよー、なんて声が聞こえてきそうです。
人間とバケモノの親子とその絆というテーマは非常に興味深く、本作は子供にも大人にもうけた作品ではあります。
しかしやっぱり「サマーウォーズ」「時をかける少女」の方がいい、面白いとなってしまいます…。
まとめ
「バケモノの子」期待せずに見たら面白い!
万人受けするエンタメアニメ映画に仕上がってますよ!