原題:WHAT WE DO IN THE SHADOWS 公開:2014年 上映時間:85分
ニュージーランド発のシュールなホラーコメディ映画!
映画アダムスファミリーを彷彿とさせる笑いでしたが、現代風にアレンジされていてとても面白かったです。
つまりアダムスファミリーのようにブラックユーモア満載で、不気味で、でも面白いというわけではなく、現代の若者向けに作られた軽い笑いが多いと言う意味です。
でもテッドのようなクソ下品な笑い(失礼)はないので、多くの方が楽しめる映画だと思います。女性受けするのも納得です!!
時間も85分と短めなのでサクっと見れますよ。
シェアハウス・ウィズ・バンパイアのあらすじ
ニュージーランドのウェリントンで共同で暮らしている4人のヴァンパイアは、楽器を演奏したりダンスしたり、時々郊外のパブでハメを外したりと自由気ままな日々を過ごしていました。
そんなある日、8,000歳のピーターがうっかり大学生のニックを噛んでしまいます!そして彼らの仲間に。
あー、可愛そうなニック。
さらに、ニックが人間の親友スチューをシェアハウスに連れて来て大騒動!!
ニックは自分がヴァンパイアであると言いふらすし、そのせいでヴァンパイアハンターが現れるし、友人のスチューはヴァンパイアにスマホを触らせたりしてもう大変。
しまいにはスチューが狼男に噛まれてしまいます。
ヴァンパイアは狼男が大嫌いなのに…。
まあ最後は種族同士の敵対心より、友情の方が優って、ヴァンパイアも狼男も仲良しになるっていうオチで映画は終わります。
シェアハウス・ウィズ・バンパイアの感想
ストーリーはもちろんあって、ゴタゴタしながらもエンディングに向かうのですが、物語より魅力的なのはヴァンパイアと人間のシェアハウスという設定と、キャラクターにあると思います。
シェアハウスをまとめる400歳近いヴァンパイアのヴィアゴはお茶目で可愛いし。
183歳になるヴィーコンは反抗期でかなりの問題児です。
862歳のヴラドは拷問好きの変態で、かなりワイルドです。でもリサイクルやきっちりやります。
8000歳のピーターは、気難しい老人ヴァンパイアです。彼のせいで人間のニックが吸血鬼になってしまうのです。まあ老人なので偏屈でも許してあげましょう。
こんな感じでキャラクターはかなり個性的です。
でも狼男がキライ、というのはどのヴァンパイアにも共通しています。
あとは怒ると、ワイヤーで吊られたみたいにふよふよ浮いて威嚇する習性とか。
見ているときっと自分の押しヴァンパイアが見つかりますよ!
ちなみに私は、神経質だけど真面目なヴィアゴ押しです!
ここがイマイチ!
本作「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」はなぜかドキュメンタリータッチでヴァンパイアを描いています。
ヴィアゴやヴラドにインタビューをして、思い出や友達について語ってもらう。
そんな手法を取っているのですが、正直意味が分かりません。
ドキュメンタリー風にする理由がないように思うのですが…。
だから映像学校の学生が撮った映画、のように見えてしまうんでしょうか。
とにかく撮影手法については、他にやりようがあったんじゃないかなーと思います。
シュールでグダグダしているという評価もちらほら聞きますが、私はキライじゃないです。
友達と見ても笑えないかもしれませんが、夜中に一人で見るとけっこう楽しめる、そんな作品です。
キャスト
監督:ジェマイン・クレメント タイカ・ワイティティ
ヴラド…ジェマイン・クレメント 乃村健次
ヴィアゴ…タイカ・ワイティティ 上田燿司
ディーコン…ジョナサン・ブラフ 加瀬康之
ニック…コリ・ゴンザレス=マクエル 白熊寛嗣
スチュー…スチュー・ラザフォード 櫻井トオル
まとめ
今までにないヴァンパイア映画! 最後はグダグダするけれど、シュールな笑いが好きな人なら絶対楽しめる映画です!!