原題:FINDING DORY 公開:2016年 上映時間:96分
ファインディング・ニモのほうが面白いと言う声を聞いたので、あまり期待していませんでしたが、想像以上に楽しめました。
つっこみどころや、映画として気に入らない点はありましたが、それでもやはりディズニーピクサーです。
家族やカップル、友人同士でも楽しめる内容でした。
ファインディング・ニモの続編なので、やはり前作を見ているほうが楽しめます。
ニモを見たなら、ぜひファインディング・ドリーの方も見てみてください
ファインディング・ドリーのあらすじ
ニモを救出してから1年後。
ナンヨウハギのドリーはやっぱり物忘れが激しくて、でもマーリンもニモもそんなドリーが大好きでした。
しかしひょんなことからドリーが家族という存在を思い出してしまいます!
そこでニモ、マーリン、ドリーは再び海流に乗って、ドリーのパパとママを探す旅に出ることにしました。
カリフォルニアモロベイの宝石
ドリーは、唯一覚えていた「カリフォルニアモロ・ベイの宝石」という言葉を手掛かりに、海を進みます。
そこで「カリフォルニアモロ・ベイの宝石」が海洋水族館であると知るのです。
なんとドリーは水族館生まれのお魚だったんですね。
前作のニモと同じように、人間に捕まってしまったドリーはひとり水族館へ連れて行かれます。
そこで出会ったのがタコのハンクでした。
いやー。このハンクが中々のイケメンで、個人的にはめっちゃかっこ良かったです。
タコのハンクは「クリーブランド水族館の水槽で、一人で静かに生きたい」という夢を叶えるためにドリーの親探しに協力します。
しかしハンクのチートさといったら!
お魚のように水中にいなくても全然平気だし、階段だって降りられるし、なんにでも擬態できるし。
無敵じゃないですか。
最強の味方を付けたドリーでしたが、両親のいるはずの水槽にはなぜか誰も居ませんでした…。
両親を探して
ドリーはクリーブランド水族館へ連れていかれるナンヨウハギの群れから、両親の死を告げられます。
これは悲しすぎますね。ショックを受けたドリーには、ニモの声もマーリンの声も届きません…。
ドリーは再び水族館から海へと戻ります。一人で。
今回一人ぼっちになる時間が多いですね、ドリー。
両親の死を聞いたショックからか、ドリーはニモたちのことも忘れてしまいます。
しかし海に落ちている、小さな貝殻に気づきます。
そういえば小さいころ、パパとママが言ってたっけ。
「貝殻を辿れば、家につけるよ」と。
ドリーが導かれるように貝殻の道しるべを辿ると、そこにはパパとママがいました!!
居なくなったドリーが、いつかまた水族館に戻って来ると考えた両親は、ドリーのために貝殻の道しるべを毎日せっせと作っていたんです。
いやー、泣けますね。
両親と再会したドリーはニモたちのことを思い出します。
そしてドリーはトラックに乗せられ、移動するニモたちを助けることに!
ここからかなり無茶な展開になります。
ハンクがトラックを運転!
ラッコさんの力を借りたドリーは、ニモたちの乗るトラックへ。
しかしこのままでは海には帰れません。トラックはクリーヴランド水族館に向かっているのです。
力を貸してくれるのはやはりハンクです。
ハンクは持ち前の触手をいかし、トラックを運転するのです。
いやいや!タコがトラックを運転って!
いくらなんでもファンタジーすぎるでしょ、ピクサー!!
今までそんな無謀なシーン無かったやん!
ハンクの運転するトラックは、道路を右へ左へ行き、最後は海にどぼーん。
トラックに乗せられたいろんなお魚は、海へ解き放たれるのでした。
ラスト
ドリー、両親、ニモ、マーリン、ハンクは、みんなで仲良く暮らすのでした。
でも一番重要なのは、ドリーが両親と再会できたことではありません。
なにより大事なのは、ドリー自身の成長です。
すぐに忘れてしまうドリーが、大切な家族を思い出し、ニモやマーリンといった新しい家族を手に入れ、一人でもやればできるようになる、このことが本作の大事なテーマだと思います。
ファインディング・ドリーの感想
最後にトラックを運転するのはやりすぎですが、それでもかっこいいよハンク。
声を当てたのが俳優の上川隆也さんだったのも、かっこいい理由のひとつでしょう。
素直になれないけれど、ちゃんと優しいハンクはニモシリーズ初登場ですが、主役級の頑張りを見せてくれました!
あとはなんでしょう。映像ですか。
海のシーンはピクサーらしい綺麗な映像でしたよ。
ファインディング・ニモと比べて魚の動きやツヤもリアルになったと思います。
ここがちょっと…無いよね
本作ではやたら八代亜紀を押してきます。
え??と思うでしょう。私も思いました。
水族館の案内ナレーションを八代亜紀が担当しているのですが、何度も何度も「八代亜紀です」の声が聞こえてきて正直冷めました。
しまいには、マーリンやドリーも「八代亜紀さん!」とか言い出す始末。
なんですかこれ。
例えるなら、ディズニーランドでスタッフ求人を見かけるくらいの違和感です。
時給1000円で夢を叶えるお手伝いをしよう!みたいな。
そんなことされたら、大人なら冷めてしまうと思いますよ。
まとめ
今頃ニモの続編を作るのは、やはりお金的な関係なのでしょうか。ニモを超える衝撃、感動はありませんでしたが、子供や親子で楽しむぶんには十分おもしろい映画です。
ベイビードリーが可愛すぎるので、その点も良かったです。