原題:Cellular 公開:2004年 上映時間:95分
こんなにテンポのいいサスペンス映画は久しぶりです!
学校教師ジェシカは突如現れた乱暴な男たちに誘拐され、知らない屋根裏へと監禁されてしまいます。
なぜジェシカを狙ったのか?目的はなんなのか?
どうすれば助けを呼べるのか?
次はどうなるの!?とワクワクドキドキすること間違いなしです!
時間も95分と短いのでサクっと楽しめますよ。
あらすじ
理科教師のジェシカ・マーティンは突然、自宅に押し入ってきた男たちに誘拐されます。
犯人のリーダー格のイーサンはジェシカをある家の屋根裏部屋に監禁。さらにその部屋にあった電話を破壊し出て行くのです。
ジェシカは持ち前の知識を生かし、粉々になった電話を何とか使えるまでに修復し外部に助けを求めました
しかし繋がったのはビーチでウェーイのチャラ男ライアンの携帯電話だったのです…。
チャラ男が頑張る!
助けを求めるジェシカですが、チャラ男ライアンはいたずら電話だと思い相手にしません。しかし電話口から聞こえてくる音に、本当の誘拐事件だと気づいた彼は、ジェシカを助けるために奔走するのです!
まずチャラ男は警察へ行きます。しかし強盗殺人課には電波が入らない。
そうこうしている内に誘拐犯が、ジェシカの息子や夫も誘拐すると言うのです。
ジェシカはチャラ男に「家族を助けて!」と頼みます。
チャラ男は良し来たと車を飛ばして、ジェシカの息子がいる学校へと向かいます。
いやいや!
4階の殺人強盗課に電波が入らないからってあきらめる!?受付してくれた警官ボブにもう一度事情を話す方がいいと思うのですが。
わざわざ自分から助けに行くなんて、チャラ男実はめっちゃいい人でした!
犯人は警官!?
チャラ男がジェシカの家族を探している間、警察署でチャラ男ライアンと話していたおじいちゃん警官のボブは、ジェシカの家に行きます。
しかしそこにはジェシカを名乗る女性が。
なんだ居るじゃんとおじいちゃん警官は家を去るのですが、なにかオカシイなと気づき再び家へ戻ります。
するとジェシカを名乗る女性が銃を発砲!おじいちゃん警官も応戦して、女性を倒します。その女性は実は警察官でした。
なんだか怪しげな展開になってきたぞ!?
事件解決!
チャラ男の努力むなしく、ジェシカの家族も誘拐犯に囚われてしまいます。
そこで誘拐犯の目的を知ったチャラ男は彼らをおびき出し、直接対決をします。
といってもチャラ男はただのチャラ男。銃の扱いも下手です。
そこで駆け付けたのが、おじいちゃん警官!
二人は携帯の着信音で誘拐犯のリーダーをおびき寄せ 、見事敵を撃ち殺します。
チャラ男はジェシカ一家のいるワゴン車へと走り、誘拐犯の一人をボコボコに殴ります!そして事件は無事解決したのでした…。
最後に電話だけでやりとりをしていたジェシカとチャラ男ライアンが初めて顔を合わせ、抱き合うシーンはとても良かったです!
事件を解決していく中で芽生えた二人の絆にはちょっと感動です。
犯人の目的は?
誘拐犯のグループ、実は悪い警察官たちでした。
なんでもジェシカ夫の持つカメラに、警官たちが麻薬取引をしている場面が映ってしまったのだとか。
誘拐犯はそのカメラを奪うためにジェシカ一家を誘拐監禁したんですね。
汚職警官が犯人だったなんて、驚きの展開でした。
感想
展開が早いので、あれよあれよと言う前に映画にくぎ付けにされてしまいます。
ジェットコースター・ムービーと言えばいいんでしょうか。
しかし展開が早すぎて付いて行けない!という事はありません!
誘拐された女性が電話を掛けるけれど、繋がった先がチャラ男の携帯電話だった、というストーリーも面白いです。
都合が良すぎる点も多くありますが、さほど気になりません。
サスペンスと言っても、暗く重いものではないです。
むしろギャグたっぷりのコメディ系サスペンスです。
おじいちゃん警官がスパを経営し老後はのんびり肌の手入れをしながら生活したいという設定とか、携帯電話の電波が混戦してジェシカが違う人と話しちゃったりとか、太った警官に「お前は向こうで何か食ってろ」と言う上司とか。
クスっとするシーンが多かったです。
95分と短い映画ですが、笑える!ハラハラする!ドキドキするシーン盛りだくさんでけっこう楽しめました!
ジェシカを演じるキム・ベイシンガー、おじいちゃん警官演じるウィリアム・H・メイシー、めっちゃ怖いジェイソン・ステイサム。キャストそれぞれの演技も素晴らしく、映画に自然と引き込まれました。
チャラ男ライアン演じるクリス・エヴァンスの腕に漢字の「氏」、とイレズミが彫ってあるのは笑いましたけどね!
まとめ
期待以上に楽しめたサスペンス映画「セルラー」
ダイヤル式の電話を使っていた世代はもっと楽しめるかも