原題:THE SALVATION 公開:2015年 上映時間:92分
西部劇と言えばクリント・イーストウッドですよね。
荒野を馬で駆ける!胸毛の生えた熱い男たちの戦い!
しかし悪党に粛清をの主役は最近話題のマッツ・ミケルセンです。
テーマは復讐劇。あまりスカっとしないタイプの復讐劇です。
時間は92分と短めなのでサクっと鑑賞できますよ。
悪党に粛清をのあらすじ
1864年、ジョンと兄のピーターは、祖国デンマークで兵士として勇敢に戦った。
戦争に嫌悪感を抱いた彼らは新天地を求めアメリカ西部に移住し、ジョンは1871年にようやく妻と息子をアメリカに呼び寄せる。
だが、駅での再会の喜びもつかの間、親子3人は帰りの駅馬車でならず者と同乗することになる。
ならず者の酔っ払い野郎はジョンの妻を襲い、子供を人質に取る。為す術のないジョンは馬車から突き落とされてしまう…。
どれくらい走ったか分からない。
ジョンは馬車を追いかける途中で息子の死体を発見する。
さらに歩くとそこには、レイプされた妻の死体が…。
怒りに燃えるジョンは近くに居た犯人を銃で撃つ。一発、二発、三発。
怒鳴りもせず静かに撃ち殺す。
しかしこのレイプ犯は村を牛耳るボス、デラルーの仲間だった。
怒りに燃えたデラルーは住民を撃ち殺し、用心棒代をさらに要求する。
そしてジョンは兄ピーターと共に村を離れようとするが…。
悪党に粛清をのラスト
ジョンが仲間を殺したと知ったデラルーは、ジョンを捕らえて拷問をする。
兄ピーターはそんなジョンをこっそり助けるが、結局はデラルーに見つかり殺されてしまう。
ジョンは復讐を誓い、デラルーに囚われていた女マデリンもデラルーに復讐心を燃やす。
二人は図らずも協力しあう形になり、デラルーを撃ち殺すことに成功!
ジョンとマデリンは二人で村を離れ旅にでるのだった…。
悪党に粛清をの感想
うわ~、痛々しいよ~。
西部劇ってあまり見ないんですよね。
だいたい女性が可愛そうになるシーンが入ってるので、まともに視聴できないんですよ。
本作でもジョンの妻はレイプされ、デラルー一味の女もひどい扱いを受けます。
いやー、きついっす。
殺すだけじゃ足りないよう、なんて思いながら見てました。
物語自体は単純な復讐劇です。
しかしマッツ・ミケルセンが無口!!どれだけ怒っているのか、それとも諦めているのか、良く分かりません。
主人公ジョンは復讐を果たし、重い荷物を降ろすことができたのでしょうか…。
用心棒組織のボス、デラルーも最悪な男でむかつきますが、それを放っておく保安官が諸悪の根源じゃないでしょうか。
強くて傍若無人な男デラルーに、いまは従うしかないんだ、村人全員を守るためには、誰か一人の犠牲が必要なんだ。そんなこと言う保安官なんて保安官じゃないよ!
日和見主義が何をもたらすか、良く分かる映画でしたね。
陰の主役
兄ピーターが弟思いでかっこいい!そして強い!
弟ジョンのために命を投げ出すピーターに惚れました。
兄弟愛をもっと描いてくれたら個人的には楽しめたのですが…。
なんにせよ兄貴が男前でしたね。
マッツ・ミケルセン本人にも兄が居るのですが、そのせいでしょうか、弟役がピタリとはまっていましたね。
キャスト
ジョン – マッツ・ミケルセン(井上和彦)
マデリン – エヴァ・グリーン(森夏姫)
デラルー – ジェフリー・ディーン・モーガン(石田圭祐)
コルシカ人 – エリック・カントナ(山本格)
ピーター – ミカエル・パーシュブラント(金尾哲夫)
マリック – ダグラス・ヘンシュオール(牛山茂)
ポール – マイケル・レイモンド=ジェームズ
キーン – ジョナサン・プライス(池田ヒトシ)
まとめ
西部劇ってあまり見ませんが、本作は視聴して良かったなあと感じました。
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