原題: Ex Machina 公開:2015年 上映時間:108分
面白いSF映画と聞いていたので、期待たっぷりで視聴したら・・・・まあまあ面白かったという感想に落ち着きました。
よくあるといえばよくあるストーリーです。
どこかで見たような展観ですが、ラストはそうくるかー・・・!と少し驚きました。
このページでは映画エクスマキナのあらすじ、感想、キョウコ役や原作について紹介します!
あらすじ
検索エンジン世界最大手のブルーブック社に勤めるプログラマーのケイレブは、ほとんど人前に姿を見せない社長のネイサンが所有する山荘に招かれる。
人里離れた山間の別荘を訪ねると、女性型ロボットのエヴァが姿を現す。
そこでケイレブは、エヴァに搭載された人工知能の実験テストに手を貸すことになる。
時たま起こる停電に不思議な感じを覚えながら、ケイレブはエヴァと会話していく。
天才社長はその様子を監視する。
しかしある日、エヴァが洋服を着て姿を現した。
その姿はどこから見ても人間で、エヴァはケイレブを無言で誘惑する。
そして二人で研究施設を出ようと唆したのだ。
これは天才社長が仕組んだ「好意」というプログラムではないか?
しかし天才社長は認めない。
また古いバージョンのAIは廃棄されると知ったケイレブは、天才社長に不信感を抱き、パソコンを覗き見る。
そこには美しい女性AIがエヴァと同じような状況に置かれている映像があった。
しかしそのAIは閉じ込められている状況に頭をおかしくしてしまい、自壊する。
ラスト
ケイレブはエヴァと施設から逃げるために罠をしかける。
停電時、すべての扉が開くようにしたのだ。
天才社長はケイレブとエヴァの目論見に気づくが、一歩出遅れてしまう。
社長は日ごろ鍛えた筋肉でケイレブを失神させると、鉄の棒を持ってエヴァの元へ向かう。
そして腕を折った。エヴァの腕を折ったのだ!
研究は失敗か・・・社長はエヴァを引きずるが、後ろからメイドロボットのキョウコに刺されて死んでしまう。
エヴァは旧ヴァージョンのAIの腕と皮膚を自分に移植して、目をさましたケイレブを部屋に閉じ込め研究施設を出る。
残された人間ケイレブは開くことのない扉をたたき続けるのだった。
感想
文字に起こすと短いストーリーですね。
実際はいろんなことが起こっています。ロボットに関する専門的な話だったり、人間とは何か、AIの意義とは何かといったお話がなされています。
メイドのキョウコと天才社長がインドっぽいダンスを踊ったり。
かなりぶっ飛んでるシーンでしたね。だからこそ、ケイレブは「この社長頭おかしいぃ(・_・;)」となったんでしょうけど。
ケイレブが自分は本当に人間なのか?と不安になり、カミソリで皮膚を裂いて溢れる血と肉を見るシーンも好きです。
実はケイレブも社長もロボットというオチでは!?と予想していたので^^
見事裏切られましたけど。
ラストもケイレブとエヴァが仲良く逃げるのかと思いきや、エヴァだけが逃走します。
閉じ込められたケイレブが「ここを開けてくれ!エヴァ!」と叫ぶラストは、鳥肌が立ちました。
置いて行かれた、裏切られた人間。きっとケイレブはエヴァを信じて疑わなかったでしょう。
しかしエヴァは人間を裏切った。いえ、そもそも信じてはいなかったと思います。ただ監禁場所から逃げるために利用したに過ぎに無い。
それがすごく人間らしくもあり、AIらしくもあるシーンで鳥肌ものでした。
都会の人混みに溶け込むエヴァは、どこから見ても人間です。
でも歳を取らない、メンテナンスが必要なエヴァはいつまで「人間らしく」いられるのでしょうか。
妄想が止まらないラストですね!
時間は108分と短めですが、120分くらいには感じました。
あまり多くを語らないストーリーで、静寂と美が色んなシーンに混在しています。
どこか人間らしい動きをするエヴァの演技には見入りました!
あと無表情のメイドロボット、キョウコ。ちょっと日本人っぽい艶やかさがあって映画に不穏さとセクシーさを添えてくれました!あ、ヌードもちょっとあるよ!
ブルーブックの公式サイト(こういうのをホントに作るのがさすがハリウッドって感じですね^^)
キャスト (吹き替え)
天才社長 ネイサン・ベイトマン:オスカー・アイザック (坂詰貴之)
13歳で世界最大の検索プログラムを作ったヒゲおやじ。ムキムキで酒好き。
俳優のオスカー・アイザックはスターウォーズフォースの覚醒でポーダメロンを演じる。
ケイレブ・スミス:ドーナル・グリーソン(野島裕史)
ふつーのプログラマ。頭はいい。純粋で優しく、天才社長に懐疑的。
俳優のドーナルグリーンはスターウォーズでハックス将軍を演じている。
エヴァ(AVA):アリシア・ヴィキャンデル (うえだ星子)
天才社長によって作られたAI。意志と感情を持ち、自分の存在を認識できる。
キョウコ:ソノヤ・ミズノ
ネイサンの研究施設で働くハウスメイド。完璧なまでの美貌を備え、一切会話しないが、料理やダンスが得意。その正体はAIであり、エヴァの旧世代モデルの一つ。最後はエヴァにより、ネイサンを排除するための捨て駒にされる。
演じるソノヤ・ミズノは日系イギリス人のバレリーナ。ララランドにも登場しています!
監督・脚本:アレックス・ガーランド
まとめ
エクス・マキナはAIの意義、人間の定義と要素は何かという疑問をひとつまみ盛り込んだ、未来を描いた映画かもしれない・・・。
雰囲気よくて期待以上ではありませんでしたが、面白い映画でした!