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裸映画「ウィッカーマン(1973年)」ラストが怖い!あらすじ、感想、ネタバレあり。

原題:wicker man 公開:1973年 上映時間:100分

カルト映画の名作!

笑いあり、エロあり、恐怖ありで期待以上に面白かったです。

真面目に鑑賞すれば「異文化、異教徒を受け入れられるか」「宗教とはなにか」など考えるテーマが多く存在します。

何も考えずに見れば「うお、裸だ~フウ~」となるでしょう。

ラストシーンは個人的にめちゃめちゃ怖かったです。一緒に見ていた友人は「え?これで終わり?」となってました。

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あらすじ

スコットランドの警察官ハウイーのもとに、行方不明の娘を探してほしいという手紙が届く。警察官ハウイーは同封された写真を手に、サマーアイル島へ向かう。

ハウイーは島で調査を始めるが、住人の誰も少女を知らないという。

何かが怪しい…。

警察官ハウイーは島のパブへ行くと、住人が歌を歌い盛り上がっていた。

しかし歌詞が卑猥だ

パブオーナーの娘の前で「その女はいやらしい、パブの娘は最高だ、アソコがおったつぜ」と歌うのだ。しかも娘のまんざらじゃない。

ハウイーは外の空気を吸いに出るが、闇夜に紛れて男女がセックスをしていた。しかも5組ほど。敬虔なクリスチャンであるハウイーは目を丸くするしかない。

パブの二階にある部屋を借りたハウイーは、さっさと休んでしまおうとベッドに入るが、隣の部屋から音がする。

なんと隣室ではパブオーナーの娘が裸で踊っていたのだ!

壁をぺしぺし、お尻をぺしぺし叩き、音楽に合わせて腰を振る姿はシュールすぎる。

クリスチャンのハウイーは誘惑に負けない。

朝になると娘が起こしに来た。

「どうして昨日は部屋にこなかったの?誘ったのに」

「僕には婚約者がいるんだ!」 「ふーん。お堅いのね」

警察官ハウイーは島での少女捜索を再開する。

少女はどこへ消えたのか

島民は農業に励む普通の生活を送っているが、宗教生活や性生活だけは他のイギリス人と異なっていた。どうにもあけっぴろげなのだ。

彼らは生まれ変わりを信じ、太陽を信仰し、子供たちに生殖と豊作を願うための性的なまじないを教え、大人たちは裸で性的な儀式に参加していた。

警察官ハウイーは墓地へ行く。

そこには行栄不明の少女の墓があった。調べてみればやはり彼女はこの島の住人で、つい最近死んだようだった。

墓には木が植えられ、へその緒が巻かれていた。

ハウイーは島を支配する領主の元を尋ねる。

サマーアイランド島はキリスト教を捨てて古代の宗教儀式に戻ったところ、豊かになったそうだ。

領主が少女の墓を掘り返してもいいというので、ハウイーがそうすると、墓にはウサギの死体が入っていた。

少女は生贄にされるのか

ハウイーが調査をしていくと、少女が去年の収穫祭の写真に写っていたと知る。

写真を見れば去年はまれにみる不作であった。

そしてこの島では、不作の年に生贄をささげる儀式を行うそうだ。

ハウイーは「島民が少女を五月祭の生贄にするため隠している」と考えた。

ちょうど明日は五月祭だ。

ハウイーは祭りの儀式に、パンチという愚か者の役になり切り紛れることにした。

 

ウィッカーマン

祭りが始まり現れた少女が生贄にされかけたところをハウイーは救う。

しかし島民に取り押さえられ扮装を暴かれる。

そこで領主は予定している生贄は少女ではなくハウイーであり、今までの全ては彼をこの島へ招きよせて生贄にするための罠だったことを明かす

手紙を出したのも、女が誘惑したのも、ハウイーが生贄にふさわしいかのテストだったのだ。

そしてハウイーはテストに合格してしまった。

ラスト

ハウイーは木枝で作られた人型の檻ウィッカーマンに入れられる。

ウィッカーマンには豚や鳥などの生贄も入っていた。

島民はウィッカーマンに火をつける。

ハウイーは「神様助けてください」と叫ぶ。動物たちも鳴き声を上げる。

火の回ったウィッカーマンはやがて崩れていくのだった。

感想

面白かった。シュールで面白かった!

さすがカルト映画の名作ですね。

童貞で敬虔なクリスチャンのハウイーが、性におっぴろげな島民たちに嫌悪感を抱き、激怒するのは当然で。

また島民たちが「キリスト教?知ってるけど時代遅れだな」と笑うシーンも理解できました。

ハウイーと島民たちは違う宗教、文化を持っています。信仰しています。

それはどうしたって相容れないんです。

ハウイーはキリスト教を説きますが、だれも聞き入れません。

絶対に交わらないのに、相手の宗教をこっちの宗教に変えようとするのです。

まあでもフリーセックスの宗教なんて、存在は知っているけど、受け入れるのは勇気がいるというか、大変ですよね。

島の子供たちが宗教を受け入れたのは、生まれた時から傍にあるから、でしょう。

だから母親が口にカエルを入れても平然としてるんです。

死は存在しないから、教会も必要ないんです。

性行為は高尚でフリーなものなんです。

映画としてみれば「裸だ―、おもしろーい」となりますが、現実にその島へ行けば恐怖で発狂しそうです…。

なによりラストシーンが怖すぎます!

イヤだと叫ぶハウイーは、ウィッカーマンに入れられ、火をつけられるんです。

拷問じゃないですか。

ウィッカーマンが人型というのも、恐怖の理由でしょう。

精神的な怖さがあります。そういう怖さは大好きなんですけどね(*‘∀‘)

異文化に圧倒され、異教徒に襲われて、火あぶりにされるなんて、ハウイー可哀そうです。彼が感じた恐怖の1/10さえも味わいたくありません。

(立ち向かわず逃げたらよかったのに、ハウイーは真面目と意地のせいで焼かれてしまいました)

リメイク版「ウィッカーマン」

本作は2006年にリメイクされました。主演は悲壮感で定評のあるニコラスケイジです。 ストーリーは少し違います。

が、大まかな流れは本作と同じです。

そうはいってもオリジナルである本作の方が人気は高いです。

なぜならエロスがあるから!

本作のエロスは、宗教と深いつながりがあります。

だから違和感や恐怖を覚えるのでしょう。

リメイク版にはエロスがありません。

ニコラスケイジが好きな方はリメイク版でも楽しめると思いますが、恐怖や不気味さ、エロスを感じたい人はオリジナルをおすすめします! 

まとめ

シュールでコミカルで、恐ろしい。異文化コミュニケーションは必ずしも成立するわけじゃないし、成立しなくてもいいと思いました。

ちょっとでも気になった方はぜひレンタルするかして見て下さいね!

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