原題:Kung Fu Yoga 公開:2017年 上映時間:110分
中国とインドの共同制作によるアクションコメディ映画!!
ジャッキー・チェン主演の映画としては、過去最高額の興行収入を記録したとか。
クリスマスに一人で見に行きましたが、寂しさなんて忘れちゃうほど面白い内容でした!
主演はあのジャッキーチェン!63歳とは思えないアクションを見せてくれて大興奮でした。やっぱりジャッキー映画はいいなあ。
カンフーヨガのあらすじ
およそ1,000年前、中国・インド間の混乱で、ある財宝が行方不明になった。
カンフーの使い手でもある考古学者のジャック(ジャッキー・チェン)は古い地図を手に、同じく考古学者にしてヨガの達人のインド人美女アスミタ(ディシャ・パタニ)と財宝探しに向かう。
財宝を見つけるチームにはジャッキーの助手二人と、甥っ子ジョーンズも加わる。
場所はすごく寒そうな雪山だ。
設営テントを張って、1000年前に財宝が隠されたであろう場所を採掘する。
しかしチームを狼が襲う!!
考古学者ジャッキーは、「我々は人間だ!人間は強いんだぞ!」と狼を威嚇し、なぜか甥っ子ジョーンズとカンフーを始める。
だがもちろん狼は気にもせず、テントを襲う。
最終的にチームメンバー全員で雪玉を投げて狼を追い払う。
そして一行は氷の下にある巨大空間へと潜入する。そこには沢山の財宝が眠っていた。インド人美女アスミタは、これは私たち祖先の物と言うが、考古学者ジャッキーは法律では~と正論を垂れる。
そこへやってきたのは、財宝を狙うインド人のランドル。彼も財宝は我々の祖先のものだと言い張り、ジャッキー達に襲い掛かる。
カンフーで敵を退けた一行だが、ジャッキーの甥っ子ジョーンズはおジャ魔女どれみのステッキのような宝を持ち出して逃走。
地下洞窟に残されたジャッキーと助手、アスミタ達。
海に潜れば外の空間と繋がっているだろうと考え、ジャッキー、アスミタは氷の張る海に飛び込む。7分も息が続くのか…。
しかしヨガの呼吸法で潜水に成功する。
多少水を飲み込んでしまったジャッキーは2週間入院するが、研究チームはどうにか帰還できた。
ちなみに敵組織のランドル達は高速道路の検問で警察に捕まったらしい。(その後釈放された模様)
財宝を巡って!
甥っ子ジョーンズが持ち出した財宝がオークションにせり出された。ジャッキーたちは財宝を取り戻すため最高額で叩き落すが、直ぐにランドル達に盗まれてしまう。
カーチェイスしながら財宝を追うが、最終的にバイクに乗ったアスミタに財宝を奪われてしまう。どういうことだ。
ジャッキーたちはアスミタのいるインドへ向かい説明を求める。
どうやらおジャ魔女どれみの財宝は、アスミタの王家に伝わる大切な宝の地図らしい。「お願い、宝を見つけて」と美女に頼まれ、ジャッキーはそれを引き受ける。
だがまたしてもランドルの手が彼らを阻む。
ランドルは屈強な男たちを使いジャッキーの甥っ子ジョーンズと、アスミタの妹を拉致する。
もちろん助けに行くジャッキーたち。
しかしランドルの目的はおジャ魔女どれみの財宝そのものではなく、ジャッキーの知識だった。
「財宝を見つける手助けをしろ。さもなくば仲間が死ぬ」とランドルに言われ、ジャッキー、アスミタ王女は仕方なく財宝の眠る寺院へ向かうのだった。
インディージョーンズだ!
おジャ魔女どれみの財宝を使い、隠された通路を見つけるジャッキー。
「インディージョーンズみたいだ!」と興奮するが、敵組織のボスランドルにふざけるなと叱られる。
通路を進めばいかにも遺跡っぽいところに出る。そこには沢山の宝箱があった。しかし中には金貨ではなく、医学や仏教の知識が書かれた札のようなものが入っていた。
ランドルは「こんなガラクタ!」と怒るが、アスミタ王女は「知識こそ宝よ」と諭す。だが遺跡のさらに奥にある金で出来た仏像にみんな大興奮。
とりあえず手を合わせて頭を下げるランドル達。
そこへやって来たのはジャッキーの助手と甥っ子ジョーンズだ!
ジャッキーたちを助けようと、再び大乱闘が起こる。
拳と拳のぶつかり合い。敵ボスランドルも中々強い。
果たしてどちらが勝つのか…。
カンフーヨガのラスト
戦うランドル、ジャッキーたちだが突然、インドの正装をした沢山の信者がやってくる。どうやら秘密の道に気づいた者たちが入ってきてしまったようだ。
遺跡と金の仏像に信者たちは信仰心を示す。
ジャッキーは「戦いなんてやめよう。分かっただろう、財宝は君の物じゃない。全人類のものだ」とランドルに言う。
ランドルは状況が飲み込めないようだが、熱心な信者たちに成す術がなく、「それじゃあ仕方ないか」と言った感じでジャッキーと和解する。
そして最後にはインド映画らしくみんなでダンシング!
敵も味方も関係なく踊りまくる!!
最終的には撮影スタッフもダンシング!みんなで決めポーズを作って、エンドクレジット に入る。
めでたし、めでたし
カンフーヨガの感想
いやあ、中国映画もインド映画もふだん見ないので色々驚きました!
まず最初の10分で1000年前のマガダ国反乱がCGで描かれるんですね。それがもう戦国ゲームみたいで。
なんだこれはと思いましたよ。CGの馬と象が戦っているのです。
よくできたCGですが、まさにゲーム映像って感じで戸惑っていると、現代に話が進みます。
ここでジャッキーチャンが登場。しかしスーツを着て大学の教室で講義を垂れているのです。パソコンを操作し、考古学者らしくするジャッキーに違和感感じまくりです。
その後インド人美女アスミタが登場するのですが、エフェクトといい構図、色の強調具合がザ・アジアドラマっぽくて…。
映画と言う感じがしませんでした。私があまりアジア映画を見ないせいだと思いますが。
ストーリーはテンポよく進みます。ジャッキーやアスミタが取る行動は意味不明です。なぜちゃんと説明しないのか、オークションそのものに意味はあるのか、疑問は尽きませんがそんなことはどうでもいいのでしょう。
アクション、カーチェイスを見せる!そのためにストーリーを作る!
という脚本側の考えが透けて見えるようでした。でもそれは悪いことには見えなくて、むしろ清々しい程の展開に観客は「すげえ」となるのです。
「アクションかっけえ。ジャッキーさすが!でも青年ジョーンズのパルクールアクションも負けてない!かっこいい!ああ、ランドルの強引な戦い方もかっこいい!!」
となるのです。
ストーリーはよくある冒険物で、ほとんどインディージョーンズですが、登場人物・アクション・ギャグが最高でした!!
カンフーヨガは物語を楽しむ映画ではないのですね。だってヨガ要素は10%もないんですもん。(ヨガの呼吸法でアスミタは7分潜水できますが、後は何かいいことがあれば「ヨガのおかげ」と言うだけです)
最後の終わり方もなあなあです。
敵ボスランドルは「なんかもう財宝いいや・・・」という顔をしますし。
そのすぐ後にはインドダンスです!!
このダンスが個人的に一番最高なシーンでした!!
さっきまでうずくまっていた敵も味方もみんな笑顔でダンシング!
ランドルも笑顔でキレキレダンス!ジャッキーもお得意の腰振りダンス!
最後はもう撮影スタッフもダンスだ!いえい!
という終わり方で、ああこれが中国とインドの融合で出来た映画なのか、と笑顔が漏れました。
いやあ、面白い。カンフーヨガ面白いですよ。
110分と内容にしては長いですが、もう一回見たいくらいには楽しかったです!
そういえば、エンドクレジットの最後の2分くらいで音楽が消えたのは、なんなんでしょうか。無音でクレジットが流れて戸惑いました。インド中国映画ではよくある事なのかな。
カンフーヨガのキャスト(声優)
監督:スタンリー・トン
ジャック – ジャッキー・チェン(石丸博也)
ジョーンズ・リー – アーリフ・リー(土田大)
シャオグァン – レイ(福山潤)
ランドル – ソーヌー・スード(山路和弘)
アスミタ -アミラ・ダスツール(英語版)(本名陽子)
ヌゥオミン – ムチミヤ(英語版)(世戸さおり)
まとめ
ジャッキーチェンのおなじみアクションは何度見ても面白いし、青年俳優アーリフ・リーさんのパルクールアクションも最高にかっこよかった!
でも個人的に一番好きなのはソーヌー・スード演じるランドル!
転がる車からひょいっと脱出し、スーツを正すシーンがめっちゃかっこよかったです!ダンスもキレキレ!!