88歳のクリントイーストウッドが、監督主演を務めた最新映画「運び屋」
麻薬の運び屋をする爺さんの物語で、ポスターが暗いのでダークムービーかと思っていましたが全然違う
笑えるギャグシーン盛りだくさんのロードムービーでした!!
ラストはちょっと涙が出そうな終わり方です
実際の報道記事に着想を得て製作された映画ですが、かなり映画向きに脚色されていると思います
このぺージでは運び屋のあらすじ、ネタバレ無し感想、キャストを紹介します
公開日になりましたらネタバレあり感想を追記します
運び屋映画情報
タイトル | 運び屋 |
原題 | The Mule |
上映時間 | 116分 |
公開年 | 2019年 |
製作国 | アメリカ |
オススメ度 | [jinstar3.5 color=”#ffc32c” size=”16px”] |
自身の監督作品での出演は2008年の「グラン・トリノ」以来
運び屋のあらすじ
家族をないがしろにして花を栽培する仕事に生きてきたアール・ストーンだったが、いまは金もなく、孤独な80歳の老人になっていた
商売に失敗して自宅も差し押さえられて途方に暮れていたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられたアールは、簡単な仕事だと思って依頼を引き受ける
だが実はその仕事は、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だった
アールは自分が運んでいる物が麻薬だと気づくが、お金の為に運び屋を続ける
そして報酬の大金で孫娘に支援し、失った家族の時間を取り戻そうとする
もちろん麻薬捜査官たちは黙っていない
果たしてアールの運命は…?
運び屋の感想-ネタバレなし
最近「ボーダーライン」「トラフィック」等のめちゃくちゃ重い麻薬映画ばかりを見てましたし、ポスターが暗いので本作も暗くて渋い映画だと思っていました
ですが実際は小粋なギャグ盛りだくさんで笑えるロードムービーでした!
家族に見放されたヨタヨタな老人アールの口からでる言葉がアメリカンジョークばかりで、だからこそだれる事なく最期まで鑑賞できましたね
本作は麻薬を運ぶ老人の物語となっており、派手な爆発はないし、手に汗握るサスペンスもありません
笑えるけど淡々とした物語になっています
しかしラストは注目!!
ラストシーンがとにかく綺麗なんです
映像が綺麗という意味ではなく、まとまり方が綺麗です
ちょっと脚本やりすぎじゃないのってくらい綺麗な終わりですが、それは決して悪い意味ではありません
クリントイーストウッド監督の演技力といいますか、自然体具合と言いますか
映画界の最前線をつっぱしるだけの人間なんだなと、ヒシヒシ感じるエンディングに感動してしまいました
いやあ、やっぱりクリントイーストウッド監督は凄い
ラストであんな顔を見せるんですもん
ラストのあの表情に、本作の全てが詰まっているといっても過言ではないでしょう
だからこそ言葉に出来ない感情が最後の最後に生まれてしまうんですけどね…
人によってはハッピー、すっきりな終わりかもしれません
私は「この老人の人生は、一体なんだったんだろう」と考えちゃいました
そして本作から私が読み取ったメッセージは「家族は大切」「時間を無駄にするな」です
ありきたりと言えばありきたりだし、家族は人によっては大切じゃないかもしれませんが、もし家族に愛されたいのならないがしろにしてはいけません
仕事を理由にして家族を放っておくと、いつか酷い目にあうということを、本作でイーストウッド監督が痛い程教えてくれます…
周りから白い眼を向けられて、娘に敵意をぶつけられるイーストウッド監督の姿が悲しくて悲しくて胸が痛くなりました
でも失った失ったや時間は、お金があっても戻ってこないんですよね
当たり前のことだけど、いざ目の前にその事実を突きつけらて「ウッ」と息が詰まっちゃいました
私はまだ20代ですし、イーストウッド監督の年代とはだいぶ歳が離れていますが、仕事ばかりの人、お年を召している方が見ると私以上に感じる物がある映画になっています
歳をとってからまた見たい映画ですね!
運び屋のここに注目!
- クリントイーストウッドの渋い顔
- ラテを奢ってくれるブラッドリークーパー
- 自分の人生で大切な「物」、生涯を通して打ち込める「事」
運び屋のキャスト
監督 | クリント・イーストウッド |
アール・ストーン | クリント・イーストウッド |
コリン・ベイツ捜査官 | ブラッドリー・クーパー |
主任特別捜査官 | ローレンス・フィッシュバーン |
トレビノ捜査官 | マイケル・ペーニャ |
メアリー | ダイアン・ウィースト |
フリオ | イグナシオ・セリッチオ |
ラトン | アンディ・ガルシア |
麻薬王演じたアンディ・ガルシアが太りに太ってびっくり!
麻薬王というより成金野郎ぽかったです
まとめ
ギャグあり哀愁ありの映画「運び屋」
クリントイーストウッド監督の作品は物によっては人を選びますが、本作は幅広い人が楽しめる映画です
傑作とはまではいかないけど、面白い映画であることには間違いないのでぜひ見てみてください!