17世紀のチューリップ・バブル時代の、画家と人妻の愛を描いた映画「チューリップフィーバー」！
主演は「エクスマキナ」「リリーのすべて」のアリシア・ヴィキャンデル
貧乏青年を演じるのは「アメイジングスパイダーマン」「ヴァレリアン」のデイン・デハーン
試写会にお誘いいただいて視聴したんですが、感動で泣いてしまいました…
まさかこんなに緻密に作られた映画だったなんて！
ある2つの愛に焦点が当てられている物語は泣けて、笑えてとっても面白かったです
ということで、このページでは映画「チューリップフィーバー」のあらすじ、感想、キャストを紹介します
チューリップフィーバー作品情報
| タイトル | チューリップフィーバー肖像画に秘めた愛 |
| 原題 | Tulip Fever |
| 上映時間 | 107分 |
| 公開年 | 2018年 |
| 原作 | デボラ・モガー『チューリップ熱』 |
| 監督 | ジャスティン・チャドウィック |
| オススメ度 | [jinstar3.5 color=”#ffc32c” size=”16px”] |
チューリップフィーバーのあらすじ
7世紀のオランダのチューリップ・バブル時代。
貧乏画家のヤンは、若い女性ソフィアとその夫コルネリスの肖像画を依頼される。
ソフィアは元々孤児で、豪商のコルネリスの許嫁となったが、年配の夫との優雅な生活を楽しめずにいた。
肖像画を描くうちにヤンとソフィアは秘密の恋に落ち、未来を一緒に築こうと、リスキーなチューリップ市場への投資を始める。
あらすじが生んだ誤解
あらすじを読むと愛のない結婚に嫌気がさした女性ソフィアが、若き画家ヤンに熱をあげる物語に見えるでしょうが、実際はちょっと違います！
金持ちオジサンのコルネリスが優しいんですよ！
愛のない結婚と思いきや、コルネリスはソフィアを愛しているんです
おっさんで、子供が欲しくてソフィアを嫁に迎えたんですが、乱暴なことはしないんですよね。
まあ子供が欲しいので、毎晩ソフィアに相手をさせますが…。
（わたしの兵隊は出撃オーケーだ！とか言いながらソフィアとベッドに入りますｗ）
てっきり悪いオジサンから逃げる若きカップルの話だと思っていたら、愛の深い三角関係の話でびっくりしました！
つまり若き画家も、金持ちオジサンもソフィを深く愛しているわけです…
でもソフィアは心から魅かれた画家を選んで、結ばれるためにある作戦を考えます
ここからちょっと詳しいあらすじの紹介です
メイドと魚屋の恋
ソフィアとコルネリス、画家の三角関係とは別に描かれるメイドとの魚屋の恋
サイドストーリー的なお話ですが、ほぼメインというか、むしろこっちの恋の行方の方が気になりました
メイドと魚屋はラブラブで、魚屋は結婚式をあげるために価格が高騰しているチューリップに投資をします
投資はうまくいって、18ギルダ―の球根が900ギルダーになります
まさにバブルですね！
魚屋はそのお金でメイドを連れ出そうとしますが、メイドが画家と浮気をしていると勘違いしてしまいます
（実際はソフィアと画家の逢引きだったんですけどね）
魚屋は打ちひしがれて、お金も盗まれてしまい、1年間海軍へ…
メイドは魚屋が姿を見せないので裏切られたと思うのですが、さらに悲惨なことが
それはメイドの妊娠です！
（メイドが見知らぬ男と妊娠するなんて、赦されないこと）
そこでソフィアは妙案を思いつきます
メイドの子供を自分の子供にして、コルネリスを喜ばせよう。
母親である自分は出産で死んだことにしようという計画です！
子供と妻の命
ここからがギャグ展開！
メイドは妊娠を隠し、ソフィアは妊娠しているフリをするのですが、その掛け合いが最高に面白いです
コルネリスにばれないように、彼以外の人物はグルになってソフィアとメイドを助けます。
でもソフィアはコルネリスの思いを知ってしまうのです…
コルネリスはなんと前妻と子供を亡くしていました
子供の命と妻の命、どちらかを選ばないといけない時に子供の命を優先してしまったのです
結局妻と子も死に、コルネリスは自分が子供を選んだから2人死んだのだと自責の念にかられていたのです
だらかコルネリスは医者にいいます
「ソフィアと子供、どちらかを優先しないといけな場合はソフィアの命を助けてくれ！！」と。
愛のない結婚でしたが、ソフィは夫の言葉に涙を流します…
あまりにも切ないシーンで、思わずほろりとしてしまいました…
ラスト
画家はソフィアとの生活のために、チューリップに手を出します
しかしソフィアの赤ん坊取り換え計画は成功しますが、画家の作戦は失敗
バブルが崩壊し、画家は無一文に
ソフィアは画家が迎えに来ないので、どうしようもなくなり修道院へ
コルネリスは自分の子供が実はメイドと魚屋の子供と気づき、一瞬憎しみにまみれそうになりますが、悪落ちせず、家や財産をメイドと子供、そして海軍から帰って来た魚屋に譲ります
ラスト
コルネリスはインドでなんかの植物を栽培して成功
メイドと魚屋は子だくさんで幸せに暮らし、画家は修道院でソフィアの姿を見かけ、ソフィアが生きていることに喜ぶのでした…
チューリップフィーバーの感想
めっちゃ笑えて泣ける愛の映画だった！
ドロドロな内容かと思いきや、切なくて美しい愛のストーリーでした
メイドと魚屋の恋は勘違いからの離別があったり、幸せな家庭を築くラストでほっこりしたり、サイドストーリーとは思えないほど面白かったですね
まるで少女マンガの良いところを全部集めたような内容でした！
メインストーリーである、画家、ソフィア、コルネリスの三角関係は昼ドラっぽくて違う意味でドキドキしました
妻を愛し子供が欲しいコルネリス、その愛に応えることができないソフィア、真面目だけど恋熱に浮かれる画家
3人の感情のバランス がうまくとれており、全員に感情移入ができました
まあでもラスト、一人でインドに向かうコルネリスがちょっと可哀そうでしたけどね…
家もメイドにあげちゃうし…
自分のアソコを兵隊といい、ベッドに入る前に「兵隊出撃！」という変態オジサンではありましたが、子供を深く求め妻を愛するいい男でした
だからってソフィアが悪い女、画家が悪い男かというとそれは違います！
というよりチューリップフィーバーに悪い人間なんて出てこないんですよ！
それぞれ自分のやっていることに責任や迷いを感じているんです
だからソフィアは浮気しつつも完全にコルネリスを裏切れない
画家も悪事を働いてソフィアを連れ去ったりはしない
みんなが純粋で、それでいて何かを求め、罪悪感も感じている
リアルな感情しかないからこそ、ここまで楽しめたんだと思います
悪い人物を作らない事で、観客自身に落としどころをつけさせているのかもしれません
悪が居れば、悪を倒すこと＝ゴールになりますからね
そうではない、画家とソフィアがラブラブで終わらないエンディングはふわっとしていますが、私は好きです（^^)
ハッピーエンドに変わりはありませんしね
エロいシーンはある？
下品さのない官能シーンはあります
アリシア・ヴィキャンデルの綺麗なおっぱいが見られます
まるで西洋絵画のような絡みは、エロイというより美術そのものですが、付き合いたてのカップルは見ない方がいいかもしれませんね
けっこうあんあん言ってますので
キャスト
- アリシア・ヴィキャンデル
映画「エクスマキナ」「リリーのすべて」に出演
ソフィアを演じた。裸が綺麗
関連記事：映画「エクス・マキナ」キョウコ役はだれ？ネタバレ感想レビュー！
- デイン・デハーン
映画「アメイジングスパイダーマン」「ヴァレリアン」に出演
ウブな画家を演じた。裸が綺麗
- クリストフ・ヴァルツ
映画「ビッグアイズ」「ジャンゴ 繋がれざる者」に出演
兵隊出撃！の人
- ホリデイ・グレインジャー
映画「シンデレラ」に出演
メイドを演じた
- ジャック・オコンネル
超イケメンの魚屋！！！
まとめ
チューリップフィーバーは美術にうとくて、チューリップバブルについて知らない私でも楽しめた映画です！
アメリカでの評価は低いようですが、衣装や小物は美しく、笑えて泣けるストーリーは面白い！
正直宣伝もあまりされていない作品なので、舐めてました
すいません…(;’∀’)
期待値が低かったからこそ楽しめたのかもしれませんが、ちょっとでも気になるという人は絶対見た方がいいですよ！
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